
がん検診で受けられる血液検査には、CEAやAFP、CA19-9など約13種類の腫瘍マーカーがあり、1項目あたりの費用は2,000円〜5,000円が一般的な相場です。全項目をセットで受けると20,000円〜40,000円前後になるケースが多いでしょう。
検診目的の場合は基本的に自費診療となりますが、医師が「がんの疑いあり」と判断した場合には保険が適用されることもあります。この記事では、13種類それぞれの特徴と費用、セット検査の相場、そして保険が使えるケースまでまとめて解説します。
「どの検査を選べばいいかわからない」「費用をできるだけ抑えたい」という方にとって、判断材料になる情報をお届けします。
がん検診の血液検査(腫瘍マーカー)とは?採血だけでわかる13種類の中身
がん検診で使われる血液検査の中心は「腫瘍マーカー検査」と呼ばれるもので、採血だけで体内にがんが存在する可能性を調べることができます。約13種類の代表的な腫瘍マーカーがあり、それぞれ対応するがんの部位が異なります。
腫瘍マーカーは「がんの目印」を血液から測定する検査
腫瘍マーカーとは、がん細胞が体内に発生したときに作り出されるタンパク質や酵素などの物質を指します。がんが大きくなると、これらの物質が血液中に増えるため、採血で濃度を測定すればがんの存在を推測できるという仕組みです。
ただし、腫瘍マーカーの値が高いからといって、必ずしもがんが見つかるわけではありません。炎症や良性疾患、喫煙、飲酒などの影響で数値が上がることもあるため、あくまで「スクリーニング(ふるいわけ)」としての位置づけになります。
代表的な13種類の腫瘍マーカーと対応するがんの一覧
がん検診で測定される腫瘍マーカーは多岐にわたりますが、なかでも臨床でよく用いられるのが以下の13種類です。各マーカーには得意とするがんの種類があり、複数を組み合わせて検査することで精度を高めます。
代表的な腫瘍マーカー13種類
| 腫瘍マーカー名 | 対象となるがん | 1項目の費用目安 |
|---|---|---|
| CEA | 大腸がん・胃がん・肺がん | 約2,500〜3,000円 |
| AFP | 肝臓がん | 約2,500〜3,000円 |
| CA19-9 | 膵臓がん・胆道がん | 約2,500〜3,500円 |
| CA125 | 卵巣がん・子宮がん | 約2,500〜3,500円 |
| CA15-3 | 乳がん | 約2,500〜3,500円 |
| PSA | 前立腺がん | 約2,000〜3,000円 |
| SCC | 子宮頸がん・肺がん・食道がん | 約2,500〜3,500円 |
| シフラ(CYFRA) | 肺がん(非小細胞) | 約2,500〜3,500円 |
| ProGRP | 肺がん(小細胞) | 約3,000〜4,000円 |
| NSE | 肺がん(小細胞)・神経芽腫 | 約2,500〜3,500円 |
| PIVKA-II | 肝臓がん | 約3,000〜4,000円 |
| DUPAN-2 | 膵臓がん・胆道がん | 約3,000〜4,000円 |
| SLX | 肺がん・卵巣がん | 約3,000〜4,000円 |
血液検査だけでがんを確定できるわけではない
腫瘍マーカー検査はあくまで「がんの可能性を調べるスクリーニング」であり、この検査だけで診断が確定するものではありません。実際、早期のがんでは数値に変動が出にくいことも知られています。
そのため、マーカーの値が高かった場合にはCTやMRI、内視鏡検査などの精密検査を受けて、総合的に判断することが大切です。逆に数値が正常でもがんが存在するケースがあるため、定期的な画像検査との組み合わせが推奨されています。
がん検診の血液検査にかかる費用は1項目いくらなのか
腫瘍マーカーの検査費用は1項目あたり2,000円〜5,000円が一般的です。どの項目を選ぶか、どの医療機関で受けるかによって金額は変わりますが、この価格帯に収まるケースがほとんどでしょう。
1項目2,000円〜5,000円が全国的な相場
腫瘍マーカー検査の費用は、保険外診療(自費)の場合で1項目2,000円〜5,000円が相場です。PSAのように比較的安価な項目もあれば、PIVKA-IIやProGRPなど特殊なマーカーは高めに設定されていることがあります。
同じ検査項目であっても、都市部のクリニックと地方の総合病院では料金設定が異なるケースも珍しくありません。自由診療のため、医療機関が独自に価格を決められるという事情があるからです。
人間ドックのオプションとして追加すると割安になる場合もある
多くの医療機関では、人間ドックのオプションとして腫瘍マーカー検査を用意しています。単体で受けるよりも、ドックのオプションとして追加したほうが1項目あたりの費用が抑えられることがあるため、すでに人間ドックの受診予定がある方は確認してみるとよいでしょう。
たとえば、CEA・CA19-9・PSA(またはCA125)の3項目セットを5,500円で提供している施設もあります。個別に受ければ合計7,000〜8,000円になるところを、セット料金で2,000円ほど安くなるイメージです。
医療機関によって料金差が出る3つの要因
自費検査である以上、施設ごとに価格のバラつきが生じます。まず、立地やブランド力による価格差があります。都心の会員制クリニックでは1項目5,000円を超えるケースもありますが、地方の健診センターなら2,000円台で受けられることも珍しくありません。
次に、使用する検査機器や外注先の検査会社によってコストが異なります。さらに、カウンセリングや結果説明の充実度も料金に反映されることがあるため、単純な金額だけでなくサービス内容も含めて比較することが賢明です。
| 施設タイプ | 1項目の費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大学病院・総合病院 | 2,000〜3,500円 | 精密検査への連携がスムーズ |
| 健診センター | 2,200〜4,000円 | セット料金が充実している |
| 会員制クリニック | 3,000〜5,000円超 | 手厚い結果説明や相談体制 |
血液検査の全項目セットで受けたい|13種類まとめて受けるときの費用相場
腫瘍マーカーを13種類すべて受ける場合、費用の相場は20,000円〜40,000円前後です。施設や検査内容によっては50,000円を超えることもありますが、セット割引を活用すれば負担を軽減できます。
全項目セットの費用は20,000円〜40,000円が目安
13種類の腫瘍マーカーをすべて受けると仮定した場合、1項目あたり平均3,000円で計算すれば約39,000円になります。実際にはセット割引が適用されることが多く、20,000〜40,000円の範囲に収まるケースが大半です。
なかには「男性向け全項目セット」「女性向け全項目セット」のように、性別に応じて不要な項目を省いたパッケージを用意している施設もあります。前立腺がんのPSAは男性のみ、CA125やCA15-3は女性中心のマーカーですので、自分に合ったセットを選ぶことで費用を合理的に抑えられるでしょう。
セット検査と単品検査の料金差を比較する
セット検査の大きなメリットは、個別に受けるよりもトータルコストが下がる点です。ある健診センターの例では、5項目のセットが14,300円(1項目あたり約2,860円)のところ、同じ項目を単品で受けると合計17,000円を超えるケースがあります。
| 検査方法 | 5項目の費用例 | 1項目あたり |
|---|---|---|
| 単品で5項目を個別検査 | 約15,000〜17,500円 | 約3,000〜3,500円 |
| セット検査(5項目) | 約12,000〜14,300円 | 約2,400〜2,860円 |
| 全項目(13種類)セット | 約20,000〜40,000円 | 約1,500〜3,000円 |
費用を抑えたいなら「目的別セット」を賢く選ぶ
すべての腫瘍マーカーを一度に受けるのは安心感がありますが、必ずしも13種類すべてが必要とは限りません。家族歴や年齢、性別、喫煙歴などによってリスクの高いがんは異なるため、主治医と相談して優先度の高い項目に絞る方法もあります。
たとえば喫煙歴のある50代男性なら、肺がん関連のシフラ・ProGRPに加えて、CEA・PSA・CA19-9を組み合わせた5〜6項目のセットで十分カバーできるかもしれません。漠然と全項目を受けるよりも、リスクに見合った項目を選ぶほうが費用対効果は高くなります。
がん検診の血液検査に保険は使えるのか|自費と保険適用の違い
検診目的で腫瘍マーカー検査を受ける場合、原則として健康保険は適用されず全額自己負担です。ただし、医師の判断によって「がんの疑い」が認められたり、がんと診断された後の経過観察で検査を受ける場合には保険が適用されるケースもあります。
健康診断や人間ドックで受ける場合は全額自己負担
人間ドックや健康診断の一環として自主的に腫瘍マーカー検査を受ける場合は、公的医療保険の対象外です。人間ドック自体が「予防」を目的とした自由診療に分類されるため、腫瘍マーカーのオプション費用もすべて自費となります。
そのため、「がんが心配だからとりあえず調べたい」という動機で受ける場合は、1項目ごとの料金を確認し、予算に合わせて項目を選ぶことが大切です。
医師が「がんの疑い」と判断すれば保険が適用される場合がある
一方、画像検査や他の血液検査の結果から「がんの存在が強く疑われる」と医師が判断した場合には、精密検査の一環として腫瘍マーカー検査に保険が適用されることがあります。たとえば、CT画像で肺に影が見つかった方が、確認のためにシフラやCEAを測定するようなケースです。
また、すでにがんと診断された方が治療効果の確認や再発チェックのために腫瘍マーカーを測定する場合も、保険診療として扱われます。
健康保険組合の補助金制度を活用すると自己負担を軽くできる
会社の健康保険組合や自治体によっては、がん検診に対する補助金制度を設けています。全額を補助するケースは少ないものの、人間ドック費用の一部を組合が負担してくれることで、結果的に腫瘍マーカーの検査費用も抑えられる場合があります。
たとえば、協会けんぽでは35歳以上の被保険者を対象に「付加健診」として追加検査の補助を行っています。自分の加入先の保険組合がどのような制度を用意しているか、事前に確認しておくとよいでしょう。
- 健康保険組合の人間ドック補助(一部負担〜全額補助まで組合ごとに異なる)
- 自治体のがん検診助成(市区町村による無料〜低額のがん検診)
- 協会けんぽの付加健診(35歳以上の被保険者が対象)
- 福利厚生サービスの割引制度(企業提携の健診施設を利用するケース)
腫瘍マーカーの検査結果が高値だった場合にやるべきこと
腫瘍マーカーの数値が基準値を超えていたとしても、それだけで「がんである」と確定するわけではありません。まずは冷静に、医師と相談しながら精密検査を進めることが大切です。
基準値を超えたからといって慌てる必要はない
腫瘍マーカーが高値を示す原因はがんだけではありません。喫煙、飲酒、加齢、妊娠、肝疾患、炎症性疾患など、がん以外の要因で数値が上昇することは珍しくないのです。
とくにCEAは喫煙者で高くなりやすいことが知られていますし、CA125は月経周期や子宮内膜症の影響を受けることがあります。検査結果だけを見て自己判断するのではなく、必ず医師に相談しましょう。
精密検査を受けて原因をはっきりさせる
腫瘍マーカーが高値だった場合、通常はCTやMRI、超音波検査、内視鏡検査といった画像診断へ進みます。マーカーの種類によって精密検査の内容は変わりますが、原因を特定するためには画像で直接確認するのがもっとも確実な方法です。
| 高値だったマーカー | 推奨される精密検査 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|
| CEA | 大腸内視鏡・胸部CT | 約5,000〜15,000円 |
| AFP・PIVKA-II | 腹部超音波・CT | 約3,000〜12,000円 |
| PSA | MRI・前立腺生検 | 約5,000〜25,000円 |
| CA125 | 経腟超音波・MRI | 約3,000〜10,000円 |
| シフラ・ProGRP | 胸部CT・気管支鏡 | 約5,000〜20,000円 |
定期的に数値を追跡するのが早期発見のカギ
腫瘍マーカーの活用で見落としてはいけないのが「経時的な変化」です。一度の検査で正常だったとしても、毎年受けて数値の推移を記録しておくことで、わずかな上昇傾向を早い段階でキャッチできます。
ある時点では基準値内であっても、前年よりも着実に上がり続けているなら、精密検査に踏み切る判断材料になるでしょう。1回の数値よりも「変化のパターン」に目を向けることが、がんの早期発見につながります。
がん検診の血液検査を受ける前に知っておきたい注意点と準備
腫瘍マーカー検査をより正確に受けるためには、検査前の食事制限やサプリメントの中止など、いくつかの注意点があります。準備を怠ると、結果に影響が出て再検査が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
検査前日の食事や飲酒が結果に影響することがある
腫瘍マーカーの種類によっては、検査前の食事や飲酒が数値に影響を及ぼします。たとえばCEAは喫煙や飲酒で上昇しやすく、アミノインデックス検査では食後8時間以上の絶食が求められます。
検査を受ける医療機関から事前に注意事項が案内されるはずですので、当日の食事制限や服薬については必ず指示に従ってください。
女性は月経周期や妊娠の有無を申告する
CA125は月経や妊娠の影響で大きく変動することがあります。子宮内膜症や卵巣嚢腫でも数値が上がるため、検査当日は月経周期のタイミングや妊娠の有無を正確に申告することが大切です。
AFPも妊娠中は生理的に上昇するため、妊娠の可能性がある場合は事前に医師へ伝えましょう。正確な情報を共有しておくことで、不必要な再検査を避けられます。
検査結果の「グレーゾーン」にどう向き合うか
腫瘍マーカーの結果は「正常」か「異常」かの二択ではなく、基準値のわずかに上をさまよう「グレーゾーン」が存在します。この場合、即座にがんと疑うのではなく、3〜6か月後の再検査で変動を見守る「経過観察」が選択されることが多いです。
グレーゾーンの結果を受け取ると不安になるのは自然なことですが、そこで過度に心配するよりも、担当医のアドバイスに従って計画的にフォローアップを受けるほうが建設的です。不安を一人で抱え込まず、わからないことは遠慮なく質問しましょう。
- 検査前の食事制限(絶食・禁酒など)を事前に確認する
- サプリメントや常用薬の影響について医師に相談する
- 女性は月経周期・妊娠の有無を正確に伝える
- 結果がグレーゾーンでも慌てず、再検査のスケジュールを立てる
腫瘍マーカー以外のがん血液検査も比較して選びたい
がんを調べる血液検査は腫瘍マーカーだけではありません。マイクロRNA検査やアミノインデックス、リキッドバイオプシーなど、近年注目を集める検査法もあります。それぞれの費用と特徴を比較し、自分に合った検査を見つけましょう。
アミノインデックス検査は血液中のアミノ酸バランスでリスクを評価する
アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)は、血液中のアミノ酸の濃度バランスからがんのリスクを3段階で評価する検査です。胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・乳がん・前立腺がん・子宮がんなどが対象となり、費用は約25,000円前後が相場となっています。
| 検査名 | 対象がん数 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 腫瘍マーカー(13種セット) | 10種類以上 | 約20,000〜40,000円 |
| アミノインデックス(AICS) | 5〜7種類 | 約25,000円前後 |
| マイクロRNA検査(尿) | 対応がん種による | 約15,000〜30,000円 |
| リキッドバイオプシー | 多がん種 | 約100,000円以上 |
マイクロRNA検査は尿を使った検査が実用化されている
マイクロRNAとは、細胞内で遺伝子の働きを調節する微小な分子のことです。がん細胞が発生すると、健常時とは異なるパターンのマイクロRNAが分泌されるため、この変化を捉えてがんの早期発見につなげようという検査法が研究されています。
血液を用いたマイクロRNA検査は現時点で利用可能な医療機関が限られていますが、尿を使った検査はすでに実用化されており、自宅で採取した検体を郵送して結果を受け取るサービスもあります。
複数の検査を組み合わせることで精度は上がる
どの血液検査にも「万能」はなく、それぞれに得意・不得意があります。腫瘍マーカーは経過観察に強みがある一方、早期がんの検出力は低い傾向です。アミノインデックスはリスク評価には有効ですが、がんの確定診断には使えません。
そのため、予算と目的に応じて複数の検査を組み合わせるのが実践的なアプローチといえるでしょう。たとえば、毎年の人間ドックで腫瘍マーカーをチェックしつつ、数年に一度アミノインデックスを追加するといった方法が考えられます。
よくある質問
がん検診の腫瘍マーカー血液検査は年に何回受けるのが適切か?
腫瘍マーカー検査は、一般的に年1回の受診が推奨されています。人間ドックや定期健診のタイミングに合わせて毎年受けることで、数値の経年変化を追跡できます。
ただし、がんの家族歴がある方や過去にがんを経験された方は、主治医の判断で半年に1回の頻度になることもあるでしょう。自分のリスクに応じた検査スケジュールを医師と一緒に決めることが大切です。
腫瘍マーカーの血液検査で偽陽性が出ることはあるのか?
腫瘍マーカー検査では、がんではないのに数値が高くなる「偽陽性」が一定の割合で発生します。たとえばCEAは喫煙や肝疾患、CA125は子宮内膜症や月経の影響を受けやすいことが知られています。
偽陽性の結果を受け取ると不安になりますが、そこで大切なのは精密検査を受けて原因を確認することです。偽陽性は珍しいことではないため、過度に心配せず医師の指示に従いましょう。
がん検診の腫瘍マーカー検査は何歳から受けたほうがよいのか?
腫瘍マーカー検査に明確な開始年齢の基準はありませんが、がんの罹患率が上がり始める40歳前後から検討する方が多い傾向にあります。とくに前立腺がん(PSA)は50歳以上の男性に多く、乳がん(CA15-3)は40代から増え始めます。
がんの家族歴がある方は30代から受けるケースもあるため、年齢だけにとらわれず自分のリスク要因を踏まえて判断してください。かかりつけ医に相談すれば、受けるべき項目やタイミングについてアドバイスをもらえます。
腫瘍マーカー血液検査の結果が出るまでどのくらいの日数がかかるのか?
腫瘍マーカー検査の結果は、通常1週間〜2週間ほどで判明します。医療機関によっては院内で分析する体制が整っていて、数日で結果が出ることもあるでしょう。
多くの場合、結果は郵送で届くか、後日の外来で医師から直接説明を受ける形式をとっています。結果が届くまでの期間や受け取り方法は施設ごとに異なるため、検査時に確認しておくと安心です。
腫瘍マーカーの血液検査と画像検査はどちらを優先すべきか?
腫瘍マーカーと画像検査は「どちらか一方」ではなく「両方を補い合う」関係にあります。腫瘍マーカーは採血だけで手軽に受けられる反面、早期がんでは数値に変化が出にくいという弱点を持っています。
一方、CTや内視鏡などの画像検査はがんの発見精度が高いものの、体への負担や費用が腫瘍マーカーよりも大きくなります。理想的には、定期的な腫瘍マーカー検査で経年変化を追跡しながら、年齢やリスクに応じて画像検査も組み合わせるのがよいでしょう。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医