マイシグナルとライト(Lite)版の違いを比較|検査項目と費用の選び方

マイシグナルとライト(Lite)版の違いを比較|検査項目と費用の選び方

マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトは、どちらも尿を使ったがんリスク検査ですが、検査対象や費用、結果の出方が大きく異なります。スキャンは10種のがんを部位別にリスク判定できる一方、ライトは全身のがんリスクをまとめて評価する手軽な検査です。

この記事では、両者の検査項目・費用・精度の違いをわかりやすく整理し、あなたの目的や予算に合った検査の選び方を丁寧に解説します。がん検査をどちらにすべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マイシグナル・スキャンとライト(Lite)は何がどう違うのか

マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトの決定的な違いは、がんリスクを「部位ごとに特定できるかどうか」にあります。費用も3倍以上の差がありますが、得られる情報量にも大きな開きがあるため、価格だけでは判断できません。

マイシグナル・スキャンは10種のがんを部位別に判定する

マイシグナル・スキャンは、尿中のマイクロRNAをAIで解析し、すい臓・胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の計10種類のがんリスクを1回の検査で個別に判定できます。どの部位にリスクがあるのかが明確になるため、リスクが見つかった場合に受診すべき診療科がすぐにわかるという強みがあります。

マイシグナル・ライトは全身のがんリスクをまとめて判定する

マイシグナル・ライトは、尿中の代謝物(ポリアミンの一種であるジアセチルスペルミン)を解析対象としています。全身のさまざまながんに対するリスクをステージ1から検知できるものの、どの部位にリスクがあるかまでは特定できません。

そのため「体のどこかにがんの兆候があるかもしれない」という大まかな情報を得るための検査と考えるのがよいでしょう。費用を抑えて気軽にがんリスクを確認したい方に向いています。

マイシグナル・スキャンとライトの主な違い

比較項目スキャンライト(Lite)
解析対象マイクロRNA代謝物(ジアセチルスペルミン)
がん種の特定10種を部位別に判定特定不可(全身まとめて判定)
1回コースの価格(税込)69,300円19,800円
精度(AUC)0.9以上(がん種により異なる)約0.8
結果の活用受診科の案内が具体的追加検査で部位の特定が必要

解析技術が根本的に違うから結果の出方も変わる

スキャンとライトでは、尿の中で「何を見ているか」が根本的に異なります。スキャンはマイクロRNAというがん細胞が放出する微小な分子をAIで解析する方法で、部位ごとの判定を可能にしました。一方のライトは、がん細胞の代謝によって増加するジアセチルスペルミンという物質を測定する手法です。

解析技術が異なるからこそ、得られる情報の深さにも差が出ます。「まず気軽に試してみたい」ならライト、「どの部位にリスクがあるか具体的に把握したい」ならスキャンを選ぶのが基本的な考え方といえます。

マイシグナル・ライト(Lite)の検査費用と定期コースは家計にやさしい

マイシグナル・ライトは1回19,800円(税込)で受検でき、定期コースを活用すれば1回あたり16,800円まで費用を抑えられます。スキャンに比べて手が届きやすい価格帯なので、定期的ながんリスク確認を習慣化しやすいのが大きな魅力です。

ライトの定期コースなら3ヶ月周期で1回16,800円

マイシグナル・ライトの定期コースには3つの周期が用意されています。3ヶ月周期なら16,800円(税込)と、通常の1回コースより3,000円もお得です。6ヶ月周期の場合は17,800円(税込)で2,000円引き、12ヶ月周期では通常と同じ19,800円(税込)となります。

がんリスクの推移をモニタリングしたい方には、コスト面でも3ヶ月周期の定期コースが有利でしょう。ただし定期コースは継続を前提とした契約のため、利用前に解約条件も確認しておくと安心です。

スキャンは1回69,300円だが1がん種あたり約6,600円で受検できる

マイシグナル・スキャンの1回コースは69,300円(税込)で、定期コースでも64,300円(税込)となっています。一見すると高額に映るかもしれません。しかし10種のがんを一度に調べられるため、1がん種あたりに換算すると約6,600円前後です。

全身を調べるPET-CT検査が10万円〜15万円ほどかかることを考えれば、費用対効果の面ではむしろ割安ともいえます。どちらの検査を選ぶかは、予算だけでなく「どこまで詳しく知りたいか」で判断することが大切です。

ライトとスキャンを組み合わせるのも一つの手段

まずライトで全身のがんリスクをスクリーニングし、リスクが検出された場合にスキャンで部位を特定する。こうした2段階の使い方をすれば、費用を抑えながら必要なタイミングで精密な情報を手に入れることが可能です。

もちろん、最初からスキャンで部位別の判定を受けたほうが二度手間にならないというメリットもあります。ご自身の予算やリスクへの考え方に応じて、柔軟に選んでみてください。

プランライト(税込)スキャン(税込)
1回コース19,800円69,300円
定期(3ヶ月周期)16,800円64,300円
定期(6ヶ月周期)17,800円
定期(12ヶ月周期)19,800円

マイシグナルの検査精度(AUC)はスキャンとライトでどれだけ差があるのか

マイシグナル・スキャンのAUCは0.9以上、ライトのAUCは約0.8です。どちらも医学的には「高精度」とされる水準ですが、がん種ごとの検出性能はスキャンのほうが高く、より詳しいリスク評価が得られます。

AUCとは「がんリスク検査の精度」を表す指標

AUC(Area Under the Curve)とは、がんのある方を正しく陽性と判定し、健康な方を誤って陽性と判定しない能力のバランスを示す数値です。0から1の範囲で表され、1に近いほど精度が高い検査ということになります。

一般的にAUC 0.8以上で「精度が高い」、AUC 0.9以上で「きわめて精度が高い」と評価されます。マイシグナル・スキャンもライトも、この基準をクリアしている検査です。

スキャンのすい臓がんAUCは0.995という高水準

マイシグナル・スキャンの開発根拠となった横浜国立大学との共同研究では、10種類のがん種でAUC 0.9以上が確認されています。とくに注目すべきは、すい臓がんのAUCが0.995という数値を記録した点でしょう。

  • すい臓がん:AUC 0.995
  • 尿路上皮がん:AUC 0.993
  • その他のがん種:AUC 0.9以上

ライトのAUC約0.8も「高精度」と呼べる水準

マイシグナル・ライトのAUCは約0.8で、スキャンに比べるとやや低い数値です。しかし医学的な基準でいえば、0.8は十分に「高精度」と評価できる範囲に入ります。あくまでスクリーニング(ふるい分け)目的の検査と考えれば、この精度は決して低くありません。

重要なのは、どちらの検査も「がんの確定診断」ではないという点です。リスクが検出された場合は、必ず医療機関で精密検査を受ける必要があります。

マイシグナルの検査対象がん種を徹底比較|ライトでは部位の特定ができない

マイシグナル・スキャンは10種のがんを部位別に判定し、ライトは全身のがんリスクをまとめて評価します。この「部位を特定できるかどうか」の違いが、リスク検出後の行動に大きく影響します。

スキャンの検査対象は主要10種のがん

マイシグナル・スキャンが対象とするのは、すい臓・胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の計10種類です。日本のがん死亡数の約8割をカバーするがん種を一度にチェックできます。

女性は前立腺がんを除く9種、男性は乳がん・卵巣がんを除く8種が検査対象です。検査結果にはがん種ごとのリスク判定が記載されるため、リスクが見つかった際の次のアクションが明確になります。

ライトは全身をまとめて評価するため特定の部位はわからない

ライトの検査結果は「全身のがんリスクが高いか低いか」という大枠での判定です。大腸がんや乳がん、肺がんなど全身のさまざまながんに反応するものの、「どのがんのリスクが高いか」という情報は含まれません。

リスクが高いと判定された場合、次に何科を受診すべきかを自分で判断するのは難しいでしょう。その場合はスキャンを追加で受けるか、かかりつけ医に相談して適切な精密検査につなげる必要があります。

「部位が特定できる」メリットはリスク判定後に大きく効いてくる

がんリスクが検出されたあと、「次にどう動くか」がもっとも重要です。スキャンの場合は結果票に受診すべき診療科が案内されるため、迷うことなく精密検査へ進めます。

一方でライトは、リスクの有無だけがわかる状態なので、あらためてスキャンや医療機関での追加検査が必要です。スムーズに次の行動に移りたい方は、最初からスキャンを選んでおくのが賢明かもしれません。

項目スキャンライト
がん種の特定可能(10種を個別判定)不可(全身まとめて判定)
リスク判定後の行動受診科が明確追加検査で部位の特定が必要
対象がん種(女性)9種全身(種別なし)
対象がん種(男性)8種全身(種別なし)

自宅で完結する検査の流れ|マイシグナルもライトも尿を送るだけ

マイシグナル・スキャンもライトも、自宅で尿を採取してポストに投函するだけで検査が完了します。食事制限が不要で、体への負担もありません。忙しくて病院に行く時間がない方にとって、大きな味方となる検査です。

検査キットが届いたら自宅で採尿するだけ

公式サイトやドラッグストアで検査キットを購入すると、自宅に専用の採尿キットが届きます。同封された説明書の手順に沿って尿を採取し、付属の容器に入れて返送するだけです。

採血や内視鏡のような体への負担がないので、医療機関での検査に抵抗がある方でも気軽に受けられるでしょう。

食事制限なし・通院不要だから続けやすい

一般的な健康診断や人間ドックでは、前日から食事制限があったり、検査当日に半日以上の時間を割いたりする必要があります。マイシグナルシリーズにはそうした制約がないため、日常生活のリズムを崩さずに検査を受けられます。

比較項目マイシグナルシリーズ一般的な健診・ドック
検体採取自宅で採尿医療機関で採血・撮影など
食事制限なし前日から制限あり
通院不要(郵送で完結)必要
所要時間数分(採尿のみ)半日〜1日

結果は約1ヶ月後に届く|Webでも確認できる

検体が検査機関で受領されてから、約1ヶ月以内を目安に結果票が郵送されます。紙の冊子が届くほか、マイページにログインすればWeb上でも確認可能です。

結果票にはリスク判定だけでなく、今後の対応についてのアドバイスも記載されています。疑問点があればマイシグナルのカスタマーサポートに問い合わせることもでき、リスクが高かった場合は適切な診療科の案内も受けられます。

マイシグナルとライトの選び方|予算と目的で判断する3つの基準

マイシグナル・スキャンとライトのどちらを選ぶかは、「予算」「求める情報の深さ」「検査の頻度」という3つの基準で考えると迷いにくくなります。高額でも一度で詳しく知りたいならスキャン、費用を抑えて定期的に確認したいならライトが向いています。

予算を抑えたい方はライトからはじめてみる

「がんリスク検査に興味はあるけれど、いきなり数万円は出しにくい」という方には、1回19,800円のライトが入り口としてぴったりです。定期コースなら16,800円まで下がるため、月々の家計に与える負担も大きくありません。

まずライトで全身のがんリスクを定期的に確認しておき、もしリスクが検出されたときにスキャンへ切り替える。こうした段階的なアプローチは、経済的にも合理的な選択肢です。

どの部位にリスクがあるか詳しく知りたいならスキャン一択

「がん家系で心配」「特定の部位に不安がある」という方には、部位別に判定できるスキャンが断然おすすめです。結果が出た時点で受診すべき診療科がわかるため、精密検査までの動線がスムーズになります。

費用は高めですが、PET-CTなど医療機関での高額な検査と比べれば、自宅で手軽に受けられる点を含め総合的な負担は軽いともいえるでしょう。

定期的にモニタリングするなら「頻度」と「費用」のバランスが大切

がんリスク検査は1回受けて終わりではなく、定期的に受けることでリスクの推移を把握できます。年に1回スキャンを受ける方法もあれば、3ヶ月ごとにライトでモニタリングし、年に1回スキャンを追加する方法もあるでしょう。

大切なのは、無理なく続けられるペースと費用のバランスです。続けられなければ、せっかくの検査も意味が薄れてしまいます。ご自身のライフスタイルと相談しながら、長く継続できる方法を見つけてください。

  • 予算重視:ライトの定期コース(3ヶ月周期で16,800円)
  • 情報の深さ重視:スキャンの1回コースまたは定期コース
  • バランス重視:ライト定期+年1回のスキャンを併用

マイシグナルシリーズにはナビやチェックもある|ライトとの違いを整理

マイシグナルシリーズには、スキャンとライトのほかに「ナビ」と「チェック」という検査も用意されています。それぞれ目的が異なるので、違いを正しく把握してから選ぶことが大切です。

マイシグナル・ナビは遺伝的ながんリスクを唾液で調べる

マイシグナル・ナビは、唾液を使って遺伝子を解析し、「将来どのがんにかかりやすい体質か」を調べる検査です。1回19,800円(税込)で、現在のがんリスクではなく、生まれ持った遺伝的な体質を評価する点がスキャンやライトとは異なります。

検査名検体調べる内容
スキャン尿今のがんリスク(部位別)
ライト尿今のがんリスク(全身)
ナビ唾液遺伝的ながんリスク
チェック尿DNAダメージ(生活習慣)

マイシグナル・チェックは生活習慣によるDNAダメージを評価する

マイシグナル・チェックは、日々の生活習慣が自身のDNAに与えているダメージ(ストレス)を尿から測定する検査です。定期コースなら1回16,800円(税込)から利用できます。がんの直接的なリスクを判定するのではなく、がんの原因になりやすい生活習慣の改善に役立つ情報を得る目的で設計されています。

スキャン+ナビのセットなら「今」と「将来」の両方がわかる

マイシグナルでは、スキャンとナビをセットで購入できるプランも用意されています。スキャンで今現在のがんリスクを、ナビで生まれ持った遺伝的な傾向を、同時に把握できるのがこのセットの強みです。

「今」と「将来」の2つの軸でがん対策を立てたい方には、セットプランも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。まとめ買い割引が適用されることもあるので、公式サイトで最新の価格を確認するのがおすすめです。

よくある質問

マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトはどちらが精度が高い?

マイシグナル・スキャンのAUCは0.9以上で、がん種によっては0.99を超える値が報告されています。一方、マイシグナル・ライトのAUCは約0.8です。どちらも医学的に「高精度」と評価される水準ですが、数値だけを比べるとスキャンのほうが精度は高くなります。

ただし、ライトも十分な精度を持つスクリーニング検査です。予算や目的に応じて使い分けることが大切であり、精度の差だけで判断するのではなく、「何を知りたいか」を基準に選ぶとよいでしょう。

マイシグナル・ライトでリスクが高いと判定された場合はどうすればよい?

マイシグナル・ライトの結果でリスクが高いと判定された場合は、まず医療機関での精密検査を受けることが推奨されます。ライトでは部位の特定ができないため、かかりつけ医に相談するか、マイシグナル・スキャンを追加で受けて部位を特定する方法があります。

マイシグナルのカスタマーサポートでも、結果に関する相談や適切な診療科の案内を受けられます。不安を感じたら、一人で抱え込まず専門の窓口に相談してみてください。

マイシグナル・スキャンやマイシグナル・ライトはがんの確定診断になる?

マイシグナル・スキャンもマイシグナル・ライトも、がんの確定診断を行う検査ではありません。あくまでも「がんリスクのスクリーニング(ふるい分け)検査」であり、リスクの高低を判定するものです。

リスクが検出された場合は、医療機関でCTやMRI、内視鏡などの精密検査を受け、医師による確定診断を経る必要があります。検査結果を過度に心配しすぎるのではなく、次の受診行動につなげるきっかけとして活用するのが望ましい使い方です。

マイシグナル・ライトはどのくらいの頻度で受けるのが望ましい?

マイシグナル・ライトの受検頻度に公式な基準はありませんが、定期コースでは3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の周期が設定されています。がんリスクの推移を把握するためには、年に1回以上の定期的な受検がすすめられています。

検査結果に応じて推奨される次回受検時期が案内されるケースもあるため、まずは1回受けてみて、結果票の指示に従うのが安心です。費用面の負担と照らし合わせながら、自分に合った受検サイクルを見つけてください。

マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトは同時に受けられる?

マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトは、それぞれ別の検査キットとして販売されているため、同時に購入して並行して受けることは可能です。ただし解析対象が異なるため、2つの結果を総合的に判断するには医療の専門知識が必要になる場合があります。

どちらか一方を受けてから結果を見て判断するか、セットプランの有無を公式サイトで確認するのが現実的です。不安が強い方は、まずスキャンで詳しい判定を受けるほうが結果的に効率がよいかもしれません。

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この記事を書いた人 Wrote this article

前田 祐助

前田 祐助 医学博士 / 医師

慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医