
がん細胞だけが持つ「目印」であるネオアンチゲンは、遺伝子変異によって生まれる新しい抗原です。この目印を正確に見つけ出すことが、一人ひとりに合わせた個別化がん免疫療法への第一歩となります。
本記事では、次世代シーケンサーによるゲノム解析からバイオインフォマティクスによる候補予測、さらにはリキッドバイオプシーを活用した検査まで、ネオアンチゲンを同定する一連の流れを患者目線でわかりやすく解説しています。
がん治療の選択肢を広げるうえで、遺伝子変異の同定がなぜ重要なのか、その全体像をつかんでいただける内容です。
ネオアンチゲンとは何か|がん細胞だけに現れる「新しい目印」の正体
ネオアンチゲンとは、がん細胞の遺伝子変異によって新たに出現する抗原(タンパク質の断片)のことで、正常な細胞には存在しない「がん細胞固有の目印」です。免疫細胞はこの目印を頼りにがん細胞を異物と認識し、攻撃の対象にします。
遺伝子変異が生み出す「がん専用の抗原」とは
私たちの体内では、日々細胞分裂が行われています。その過程で遺伝子(DNA)にわずかな変異が生じることがあり、正常な修復機能で多くは修正されます。しかし、修復を逃れた変異が蓄積すると、細胞はがん化してしまうことがあります。
がん細胞は変異を持つ遺伝子から、正常細胞にはないタンパク質を作り出します。このタンパク質の一部が細胞表面に提示されたものが、ネオアンチゲンと呼ばれる新しい抗原です。「ネオ(新しい)」+「アンチゲン(抗原)」という名前のとおり、がんになって初めて出現する目印といえるでしょう。
正常細胞にはないからこそ、免疫の標的になりやすい
従来のがん治療で用いられてきた「がん関連抗原」の多くは、正常細胞にも少量ながら存在しています。そのため、免疫細胞が自己の組織を攻撃してしまう副作用のリスクがありました。
| 抗原の種類 | 特徴 | 免疫反応 |
|---|---|---|
| がん関連抗原 | 正常細胞にも少量存在 | 比較的弱い |
| ネオアンチゲン | がん細胞のみに発現 | 強い応答を誘導 |
| ウイルス由来抗原 | ウイルス感染がんに限定 | ウイルス特異的 |
一人ひとりのがんで異なるネオアンチゲンが見つかる
同じ種類のがんであっても、患者さんごとに遺伝子変異のパターンは異なります。そのため、ネオアンチゲンの種類や数も人それぞれ違うという特徴があります。
この「個別性」が、個別化がん免疫療法の土台となっています。一人ひとりのがんが持つ固有のネオアンチゲンを正確に見つけ出し、それを標的にした治療を設計することで、より的を絞った免疫応答を引き出せる可能性が広がっています。
ネオアンチゲン同定が個別化がん免疫療法に欠かせない理由
ネオアンチゲンの同定は、患者さん一人ひとりのがんに合わせたオーダーメイド治療を実現するための基盤技術であり、免疫療法の治療効果を大きく左右する要素です。
「自分のがんだけ」を狙い撃ちにできる治療設計が見えてくる
従来のがんワクチンは、多くの患者さんに共通する抗原を標的にしていました。この方法には一定の有用性がある反面、すべての患者さんに十分な効果が得られるわけではありません。
ネオアンチゲンを同定すれば、その患者さん固有の変異を反映した治療標的を設定できます。自分のがんだけに存在する目印を免疫細胞に教えるため、健康な組織を傷つけるリスクを抑えながら、がん細胞を集中的に攻撃する治療設計が可能になるでしょう。
免疫チェックポイント阻害剤との相乗効果も期待できる
遺伝子変異を多く持つがん(TMB=遺伝子変異量が高い腫瘍)は、ネオアンチゲンの数も多い傾向があります。こうしたがんでは、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体など)の臨床効果が高いことが報告されています。
ネオアンチゲンを標的としたワクチンであらかじめ免疫細胞を活性化しておき、さらにチェックポイント阻害剤で免疫のブレーキを外す。この組み合わせにより、単独では得られない強い抗腫瘍効果が得られたという研究報告もあります。
がんワクチン療法の精度を高める鍵を握る技術
がんワクチン療法では、免疫細胞に「攻撃すべき標的」を教える抗原の選択が治療成績を大きく左右します。ネオアンチゲンの同定精度が上がれば、ワクチンに組み込む抗原の質も向上し、免疫応答の強さと持続性が改善される見込みです。
国内外の研究機関や製薬企業が、AI予測技術や質量分析技術を組み合わせて同定精度の向上に取り組んでいるのは、まさにこの理由からです。
| 評価指標 | 内容 | 同定への影響 |
|---|---|---|
| TMB(変異量) | がん細胞の遺伝子変異の総数 | 高いほど候補が多い |
| HLA型 | 抗原提示に関わる遺伝子型 | 結合予測の精度に直結 |
| 遺伝子発現量 | 変異遺伝子が実際に機能しているか | 実効性の判断材料 |
次世代シーケンサーを使った全エクソーム解析でがん特有の遺伝子変異を検出する
ネオアンチゲン同定の出発点は、次世代シーケンサー(NGS)を用いた全エクソーム解析です。腫瘍組織と正常組織の遺伝子配列を比較し、がん細胞だけに生じた体細胞変異を高精度に検出します。
全エクソームシーケンスで「がん細胞の設計図」を解読する
エクソームとは、全ゲノムのうちタンパク質を作る情報をコードしている領域のことで、全体の約1〜2%に相当します。全エクソームシーケンス(WES)では、この領域を集中的に読み取ることで、効率よく遺伝子変異を見つけ出せます。
がん細胞から採取したDNAと、血液などから取得した正常細胞のDNAを同時に解析します。両者を比較することで、がん細胞にのみ存在する変異(体細胞変異)だけを抽出することが可能です。
腫瘍組織と正常組織のペアサンプル比較で変異を絞り込む
がんゲノム解析で重要なのは、「その変異が生まれつきのものか、がん化の過程で新たに生じたものか」を区別することです。生まれつきの遺伝子多型(個人差としての変異)はネオアンチゲンにはなりません。
ペアサンプル比較の構成
- 腫瘍組織(手術検体や生検組織)からがん特有の変異情報を読み取る
- 正常組織(血液中の白血球など)から生まれつきの遺伝子配列を取得する
- 両者の差分をとることで、がん化に伴って新たに生じた体細胞変異だけを特定する
変異の種類を見極めることがネオアンチゲン候補の選別に直結する
検出される体細胞変異には、一塩基置換(SNV)、挿入・欠失(InDel)、構造変異などさまざまなタイプがあります。このうち、タンパク質のアミノ酸配列を変化させる「非同義変異」がネオアンチゲン候補として注目されます。
なぜなら、アミノ酸配列が変わることで、免疫細胞が「異物」として認識できる新しいペプチドが生まれるからです。全エクソーム解析では数十から数千に及ぶ変異が見つかりますが、ネオアンチゲンとなり得るのはそのうちのごく一部です。
バイオインフォマティクスによるネオアンチゲン候補の予測と選別はどう行われるのか
全エクソーム解析で検出した遺伝子変異の中から、実際に免疫細胞が認識しうるネオアンチゲン候補を絞り込む作業は、バイオインフォマティクス(生命情報科学)による解析で行います。
HLAタイピングで抗原提示の適合性を予測する
ネオアンチゲンが免疫細胞に認識されるためには、HLA(ヒト白血球抗原)分子に結合して細胞表面に提示される必要があります。HLAの型は人によって異なるため、同じ変異ペプチドであっても提示されやすさが大きく変わります。
まず患者さんのHLA型を全エクソームデータから同定し、変異由来ペプチドがそのHLA分子にどの程度結合するかをコンピュータで予測します。結合親和性が高いペプチドほど、ネオアンチゲンとして免疫応答を誘導しやすいと考えられています。
逆免疫学的アプローチ(リバースイムノロジー法)で候補を網羅的に探索する
現在広く使われている手法が、リバースイムノロジー法と呼ばれる逆免疫学的アプローチです。従来の免疫学が「免疫反応から抗原を同定する」のに対し、この方法は「遺伝子変異情報から抗原候補を予測する」という逆方向の発想に基づいています。
具体的には、変異配列を含む短いペプチド(通常8〜11アミノ酸)を候補エピトープとして生成し、HLAへの結合予測スコアでランキングします。ただし、予測された候補のうち実際にがん細胞の表面に提示されるものは数%程度にとどまるという報告もあり、精度向上が今後の課題となっています。
RNA発現解析で「本当に作られている変異タンパク質」だけを残す
遺伝子に変異があっても、その遺伝子が実際に「読み取られて」タンパク質として作られていなければ、ネオアンチゲンにはなりません。そこで重要になるのが、RNAシーケンス(RNA-seq)による発現解析です。
RNA-seqでは、がん細胞内でどの遺伝子がどれくらい活発に読み取られているかを測定できます。変異を持つ遺伝子のRNAが十分に発現していれば、その変異由来のペプチドが実際にネオアンチゲンとして細胞表面に提示されている確率が高まるわけです。
| 解析の段階 | 使用技術 | 絞り込みの内容 |
|---|---|---|
| 変異検出 | WES | 体細胞変異の特定 |
| 発現確認 | RNA-seq | 変異遺伝子の転写確認 |
| 結合予測 | HLAアルゴリズム | MHC分子への提示能力 |
| 候補選定 | 統合スコアリング | 20〜50個程度に優先順位づけ |
質量分析(ペプチドミクス)で実際にがん細胞表面に提示されたネオアンチゲンを直接検出できる
コンピュータ予測だけに頼らず、がん細胞が実際に表面に出しているペプチドを直接調べる方法として、質量分析を用いたペプチドミクス解析が注目を集めています。この技術により、ネオアンチゲン同定の確度は大幅に向上します。
LC-MS/MSによる直接同定が予測精度の壁を打ち破る
液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析(LC-MS/MS)は、がん細胞の表面に提示されているHLA分子からペプチドを回収し、その配列を直接特定する技術です。コンピュータ予測の「候補の数%しか実際に提示されない」という限界を克服する手段として開発が進んでいます。
神奈川県立がんセンター臨床研究所では、少量(3〜4mm角、重量5〜60mg)の手術摘出腫瘍組織から、一塩基置換由来のネオアンチゲンペプチドを直接同定することに成功したと報告しています。
腫瘍組織の鮮度と量がペプチドミクスの成否を分ける
ペプチドミクス解析には、ある程度の量の腫瘍組織が必要です。また、組織が採取されてから解析までの時間や保存状態も結果を左右します。手術で摘出した組織はもちろん、ホルマリン固定された検体でも一定の解析は可能ですが、新鮮凍結組織のほうが良質なデータを得やすい傾向があります。
この技術が普及すれば、コンピュータ予測で「有望」とされた候補を実験で裏づけできるようになり、ワクチン設計の精度がさらに上がるでしょう。
ネオアンチゲン同定手法の比較
| 同定手法 | 長所 | 課題 |
|---|---|---|
| リバースイムノロジー法 | 網羅的に候補を探索できる | 実際の提示率が低い |
| ペプチドミクス解析 | 実際に提示されたペプチドを直接検出 | 組織量や技術的制約がある |
| 両手法の組み合わせ | 予測と実証の両面から候補を絞れる | コストと時間がかかる |
ペプチドミクスとバイオインフォマティクスの組み合わせが同定精度を高める
現在の研究では、バイオインフォマティクスによる候補予測とペプチドミクスによる直接同定を組み合わせたアプローチが有力視されています。予測だけでは見落とされるネオアンチゲンを拾い上げ、逆に予測候補のうち実際に提示されていないものを除外する。この双方向の検証が、治療標的として信頼性の高い候補を残すうえで大切です。
将来的には、解析コストの低下と技術の標準化が進むことで、より多くの患者さんがペプチドミクス解析の恩恵を受けられるようになると期待されています。
リキッドバイオプシーならがん組織が取れなくてもネオアンチゲンの遺伝子解析ができる
手術や生検でがん組織を採取できない場合でも、血液検査によるリキッドバイオプシー(液体生検)を活用すれば、がん細胞の遺伝子変異を解析してネオアンチゲンの同定につなげることが可能です。
血液中のctDNAを利用した遺伝子変異の検出とは
がん細胞は増殖や細胞死の過程で、自身のDNA断片(ctDNA=circulating tumor DNA)を血液中に放出しています。リキッドバイオプシーでは、このctDNAを採血によって回収し、遺伝子変異を解析します。
採血だけで検査が完結するため、患者さんの体への負担が少なく、繰り返し実施しやすいという利点があります。とくに、外科的な腫瘍摘出が困難な部位のがんや、転移がある場合に大きな力を発揮する手法です。
「今この瞬間」のがん細胞の遺伝子変異を捉えられる
がん細胞は治療の影響や病態の進行によって遺伝子変異を刻々と変化させます。過去に手術で切除した組織の遺伝子情報は、現在のがん細胞の状態を反映していない場合があるのです。
リキッドバイオプシーなら、採血時点での「今のがん細胞」が持つ遺伝子変異を捉えることができます。治療経過に応じてネオアンチゲンの変化をモニタリングすることで、ワクチンに組み込む抗原を適時に更新する個別化治療の実現にもつながるでしょう。
リキッドバイオプシーと組織解析の使い分けで精度を補完する
リキッドバイオプシーは便利な手法ですが、血液中のctDNA量が少ない早期がんなどでは十分な感度が得られない場合もあります。また、腫瘍の一部の変異しか血液中に放出されないケースも考えられます。
そのため、手術で組織を入手できる場合は腫瘍組織からの全エクソーム解析を主体としつつ、リキッドバイオプシーを補助的に活用するという組み合わせが現実的でしょう。それぞれの検査の得手・不得手を理解し、状況に応じて使い分けることが治療精度の向上に寄与します。
| 検査法 | 検体 | 主な利点 |
|---|---|---|
| 組織解析(WES) | 手術・生検組織 | 網羅性が高い |
| リキッドバイオプシー | 血液(ctDNA) | 低侵襲で繰り返し可能 |
| 併用アプローチ | 組織+血液 | 双方の弱点を補完 |
ネオアンチゲン同定から樹状細胞ワクチン治療までの全体の流れを知っておこう
ネオアンチゲンの同定は、それ自体がゴールではなく、個別化がん免疫療法を組み立てるための重要な入口です。同定された候補をもとにペプチドを合成し、樹状細胞ワクチンなどの治療へつなげていく一連の流れを把握しておきましょう。
がん組織の入手からゲノム解析、そして候補選定まで
- 手術や生検でがん組織を採取する(または血液からctDNAを取得する)
- 腫瘍組織と正常組織のDNA/RNAを抽出し、次世代シーケンサーで読み取る
- バイオインフォマティクス解析で体細胞変異を検出し、HLA結合予測を行う
- 候補ネオアンチゲンを20〜50個程度に優先順位づけして選定する
ネオアンチゲンペプチドの合成と樹状細胞への搭載
選定されたネオアンチゲン候補をもとに、人工的にペプチド(短いタンパク質断片)を合成します。このペプチドを患者さんから採取した樹状細胞に取り込ませることで、「がん細胞の目印を記憶した免疫細胞」を体外で作製するのが樹状細胞ワクチンの基本的な考え方です。
樹状細胞は免疫の司令塔とも呼ばれ、T細胞に「どの細胞を攻撃すべきか」を教える役割を担っています。ネオアンチゲンを搭載した樹状細胞を体内に戻すことで、がん細胞に対する特異的な免疫応答の活性化が期待されます。
ワクチン投与と治療効果の評価はどう進めるのか
作製された樹状細胞ワクチンは、皮下注射などの方法で体内に投与されます。投与回数はアフェレーシス(成分採血)で得られた細胞量によって異なり、6回〜12回程度が一般的な目安とされています。
投与後は、血液検査や画像検査によって免疫応答の変化や腫瘍の状態を定期的に評価します。ネオアンチゲン特異的T細胞が誘導されているか、腫瘍マーカーに変動があるかといった指標を総合的に判断しながら、治療計画の調整を行う流れです。
よくある質問
ネオアンチゲンの同定にはどれくらいの期間がかかるのか?
ネオアンチゲンの同定にかかる期間は、検体の種類や解析の範囲によって異なりますが、概ね4〜8週間程度が目安です。がん組織からDNAとRNAを抽出し、全エクソームシーケンスとRNAシーケンスを実施するまでに数週間を要します。
そのあとのバイオインフォマティクス解析やHLA結合予測にもさらに時間が必要です。解析が完了したのちにペプチドを合成する工程を含めると、治療開始までにはそれ以上の期間を見込んでおく必要があるでしょう。
ネオアンチゲンはすべてのがん患者に見つかるものなのか?
すべてのがん患者さんでネオアンチゲンが見つかるとは限りません。ネオアンチゲンの数は、がん細胞の遺伝子変異量(TMB)に大きく左右されます。悪性黒色腫や肺がんなどTMBが高いがん種では多くの候補が検出される傾向があります。
一方、小児がんや一部の血液がんなど変異量が少ないがん種では、候補となるネオアンチゲンが少ないケースもあります。ただし、少数でも免疫原性の強い候補が見つかれば治療に活用できる場合もあるため、解析を行う意義はあるといえます。
ネオアンチゲンを標的にしたがんワクチンに副作用はあるのか?
ネオアンチゲンを標的にしたがんワクチンは、正常細胞には存在しない抗原を狙い撃ちにするため、従来の抗がん剤と比べると重篤な副作用が生じにくいと考えられています。臨床研究でも、安全に治療を実施できたという報告がなされています。
ただし、注射部位の発赤や軽い発熱など、免疫反応に伴う軽度の症状が出ることはあります。体質や病状によって反応の出方は異なるため、治療を受ける際は担当医と十分に相談し、経過を慎重に観察していくことが大切です。
ネオアンチゲンの遺伝子解析は血液検査だけでも実施できるのか?
リキッドバイオプシーと呼ばれる血液検査を利用すれば、採血だけでもがん細胞の遺伝子変異を解析することは可能です。血液中にはがん細胞が放出したDNA断片(ctDNA)が含まれており、それを読み取ることで変異情報を把握できます。
ただし、腫瘍組織を直接解析する方法と比較すると、検出感度やカバーできる変異の範囲に差が出ることもあります。がんの進行度やctDNAの量によって精度が変わるため、可能であれば組織解析と組み合わせることが望ましいでしょう。
ネオアンチゲンを利用した個別化がん免疫療法は現在どこで受けられるのか?
ネオアンチゲンを利用した個別化がん免疫療法は、現在、一部の医療機関で臨床研究や臨床試験として実施されています。国内では、大学病院やがん専門の研究機関、免疫療法を専門とするクリニックなどが臨床試験への参加を受け付けているケースがあります。
治療を受けるには一定の条件を満たす必要があるため、まずはかかりつけの医師に相談し、自身のがんの種類や病状に適した臨床試験が実施されているかを確認することが第一歩となるでしょう。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医