
がんワクチンは、130年以上にわたる免疫研究の積み重ねから生まれた治療法です。19世紀末に外科医が細菌を使って腫瘍の縮小を試みたことが出発点であり、その後BCGや丸山ワクチンを経て、現在ではmRNA技術を活用した個別化ワクチンへと大きく姿を変えています。
がんと免疫の関係が解明されるたびに、新たな治療の扉が開かれてきました。本記事では、がんワクチン研究の始まりから現在注目を集めるmRNAワクチンまで、その歴史と進化の歩みを時系列で丁寧に解説します。
がんに不安を抱える方が、治療の選択肢をより深く知るための一助になれば幸いです。
がんワクチン研究はいつ始まった?免疫でがんに挑んだ130年の原点
がんワクチンの歴史は、1890年代にアメリカの外科医ウィリアム・コーリーが細菌を使ってがん治療を試みたことに始まります。当時の医学ではがんに対して手術以外の手段がほとんどなく、免疫という概念すら十分に確立されていませんでした。
ウィリアム・コーリーが見つけた「感染とがん縮小」の不思議な関係
1891年、ニューヨークで骨腫瘍の治療にあたっていたコーリーは、ある肉腫の患者が細菌感染後に腫瘍が縮小する現象を目の当たりにしました。高熱を出した後にがんが退縮するという現象は、過去にもコッホやパスツールといった医学者が記録していたものです。
コーリーはこの観察に着目し、死菌の混合物を腫瘍に直接注射する治療法を開発しました。「コーリー毒素」と呼ばれるこの治療で、実際に腫瘍が縮小・消失した症例も報告されています。
コーリー毒素が評価されなかった背景と、放射線治療の台頭
1893年に初めてコーリー毒素を投与された16歳の患者は、腫瘍が大幅に縮小し、その後26年間にわたり健康に過ごしました。19世紀末までにヨーロッパと北米で40人以上の医師が同様の成果を報告するなど、一定の注目を集めた治療法でした。
| 年代 | 出来事 | 関連人物 |
|---|---|---|
| 1891年 | 細菌を用いたがん治療を開始 | ウィリアム・コーリー |
| 1893年 | コーリー毒素の初投与で腫瘍縮小 | コーリー |
| 1901年以降 | 放射線治療の急速な普及 | キュリー夫妻ほか |
| 1936年 | コーリー死去、毒素は次第に使われなくなる | ー |
「免疫療法の父」コーリーが残した教訓とは
しかし、コーリーの時代には治療効果の再現性が乏しく、感染による危険性も問題視されました。1901年以降、放射線治療が腫瘍を即座に消し去る画期的な方法として普及したため、コーリー毒素は次第に忘れ去られていきます。
それでも、「免疫を強く刺激すればがんを抑えられる」というコーリーの着想は正しく、現代のがん免疫療法の礎となりました。彼は後に「免疫療法の父」と称されるようになります。
免疫とがんの関係に初めて光を当てた19世紀の挑戦
コーリーの試みが示したのは、人間の体には本来がんと闘う力が備わっているという事実です。治療としての免疫療法はその後長い冬の時代を迎えますが、20世紀半ばに再び注目を集めることになります。
BCGと丸山ワクチンが切り拓いた非特異的がん免疫療法の道
コーリー以降、がんワクチンの研究は長い停滞期に入りましたが、1940年代から1970年代にかけて、結核菌を由来とする免疫刺激物質ががん治療に応用されるようになりました。BCGと丸山ワクチンは、その代表格です。
日本発の丸山ワクチンは、結核研究から生まれた
1944年、日本医科大学の丸山千里博士が開発した丸山ワクチンは、もともと皮膚結核の治療用ワクチンでした。丸山博士は、結核やハンセン病の患者にがんが少ないことに気づき、がん治療への応用を始めます。
1964年から本格的にがん治療の現場で使われるようになり、2019年末時点で累計41万人以上が投与を受けたとされています。副作用がほとんどないことが特徴である一方、正式な抗がん剤としての承認は得られていません。
BCGが膀胱がん治療薬として認められるまでの長い道のり
BCG(カルメット・ゲラン桿菌)は、1921年にフランスで開発された結核予防ワクチンです。1929年にアメリカのジョン・ホプキンス病院で結核患者にがんが少ないことが報告され、がんとの関連に注目が集まりました。
1970年代に入ると、動物実験でBCGが白血病やメラノーマに効果を示すことがわかり、1976年にはカナダのモラーレスが膀胱がん患者への投与で成果を報告しました。1990年代にはFDA(米国食品医薬品局)が膀胱がんに対するBCG治療を承認しています。
「非特異的免疫療法」と呼ばれた理由
丸山ワクチンやBCGの特徴は、がん細胞だけを狙い撃ちするのではなく、免疫力全体を底上げするという点です。特定の敵を標的にしない治療法を「非特異的免疫療法」と呼び、この考え方は後の「特異的免疫療法」が登場するまで、がんワクチン研究の中心にありました。
ただし、免疫全体に働きかけるぶん効果は穏やかで、進行がんに対する治療としては力不足な面もありました。
| 治療法 | 由来 | 特徴 |
|---|---|---|
| 丸山ワクチン | 結核菌の成分 | 副作用が少なく長期使用が可能 |
| BCG療法 | 弱毒化結核菌 | 膀胱がんで標準治療として承認 |
| ピシバニール | 溶連菌の凍結乾燥 | 免疫刺激剤として一時使用 |
1990年代に起きた転換点|がん抗原の発見で変わったワクチン開発
1990年代は、がんワクチン研究にとって大きな転換期でした。がん細胞だけに現れる目印である「がん抗原」が発見されたことで、免疫を使ってがんだけを狙い撃ちする「特異的がん免疫療法」の開発が始まったのです。
テリー・ブーン博士のがん抗原遺伝子の発見が変えたもの
1991年、ベルギーのテリー・ブーン博士らの研究グループが、悪性黒色腫(メラノーマ)に特異的ながん抗原遺伝子を発見しました。がん細胞の表面には正常細胞にはない目印が存在することが、分子レベルで初めて証明された瞬間です。
この発見以降、さまざまながん種で抗原遺伝子が次々に同定され、がんワクチンの設計思想は根本から変わりました。
ペプチドワクチンと樹状細胞ワクチンの登場
がん抗原の発見を受けて、がん細胞由来のペプチド(タンパク質の断片)を使って免疫を活性化する「ペプチドワクチン」が開発されました。ペプチドワクチンは、がん抗原の一部を体内に投与することで、がんを攻撃するT細胞を誘導する治療法です。
| ワクチン種類 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| ペプチドワクチン | がん抗原のペプチドを投与 | 製造が比較的容易 |
| 樹状細胞ワクチン | 樹状細胞にがん情報を覚え込ませて投与 | 患者ごとに作製する個別化医療 |
臨床試験で突き当たった「有効性の壁」
一方で、樹状細胞ワクチンも注目されました。樹状細胞は免疫細胞の一種で、体内の異物の情報をT細胞に伝える「司令塔」のような働きを担います。患者から採取した樹状細胞にがんの情報を学習させ、体内に戻すことで免疫応答を引き起こす仕組みです。
ところが、多くのがんワクチンは初期の臨床試験では有望な結果を示すものの、大規模試験では従来の治療法を上回る有効性を証明できないという壁に直面しました。がんワクチンが標準治療に組み込まれるには、まだ時間が必要でした。
2010年のプロベンジ承認が開いた新しい扉
2010年、アメリカでは前立腺がんを対象としたPROVENGE(プロベンジ)が、初の治療用がんワクチンとしてFDAに承認されました。これは、がんワクチンが正式な治療法として認められた歴史的な出来事です。
プロベンジは患者自身の免疫細胞を体外で活性化して体内に戻す方法で、生存期間の延長が臨床試験で確認されました。この成功は、がんワクチン研究者にとって大きな励みとなっています。
免疫チェックポイント阻害薬の登場でがん免疫療法は一変した
2010年代、がん治療の世界に革命をもたらしたのが免疫チェックポイント阻害薬です。がんワクチンとは異なるアプローチながら、「免疫でがんを治す」という考え方を一気に広めた画期的な治療法でした。
PD-1とCTLA-4が担う「免疫のブレーキ」はこうして見つかった
私たちの体の免疫システムには、過剰な攻撃を防ぐためにブレーキをかける仕組みが備わっています。T細胞の表面にあるPD-1やCTLA-4という分子がその代表で、がん細胞はこのブレーキを巧みに利用して免疫から逃れていることがわかりました。
免疫チェックポイント阻害薬は、このブレーキを解除する抗体薬です。ブレーキを外すことで、T細胞が再びがん細胞を攻撃できるようにする仕組みといえます。
ノーベル賞を受賞した本庶佑博士とジェームズ・アリソン博士
PD-1を発見した京都大学の本庶佑博士と、CTLA-4の研究で知られるジェームズ・アリソン博士は、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。がん免疫療法の分野がノーベル賞で評価されたことは、この治療法の科学的信頼性を大きく高めました。
オプジーボやキイトルーダが変えたがん治療の常識
ニボルマブ(商品名オプジーボ)やペンブロリズマブ(商品名キイトルーダ)といった免疫チェックポイント阻害薬は、メラノーマ、肺がん、腎細胞がんをはじめ多くのがん種で承認されています。一部の患者では治療後も長期にわたって病気の進行が抑えられるなど、従来の治療にはなかった成果をもたらしました。
ただし、すべての患者に効果があるわけではなく、がんの種類や患者の免疫状態によって効果に差が出ることも事実です。そのため、がんワクチンとの併用による効果向上が研究の大きなテーマとなっています。
| 薬剤名 | 標的分子 | 主な対象がん |
|---|---|---|
| ニボルマブ(オプジーボ) | PD-1 | メラノーマ、肺がん、腎細胞がんほか |
| ペンブロリズマブ(キイトルーダ) | PD-1 | メラノーマ、肺がん、頭頸部がんほか |
| イピリムマブ(ヤーボイ) | CTLA-4 | メラノーマ、腎細胞がんほか |
mRNAがんワクチンは「個別化治療」の時代を切り拓く
新型コロナウイルスのパンデミックで一躍注目されたmRNA技術は、がんワクチンの分野でも急速に研究が進んでいます。患者一人ひとりの腫瘍に合わせた「個別化ワクチン」の実現に向けて、世界中で臨床試験が行われています。
そもそもmRNAワクチンとは何か?わかりやすく解説
mRNA(メッセンジャーRNA)は、体内で特定のタンパク質を作るための設計図のような分子です。mRNAワクチンは、がん細胞に特有のタンパク質の情報をmRNAに組み込んで体内に投与することで、免疫システムにがんの目印を覚えさせます。
免疫が目印を学習すると、同じ特徴を持つがん細胞を見つけて攻撃するT細胞が体内で増えるという仕組みです。
ネオアンチゲンとは?がん細胞だけが持つ目印の正体
がん細胞はDNAの変異によって正常細胞とは異なるタンパク質を作り出すことがあり、これを「ネオアンチゲン」(新生抗原)と呼びます。ネオアンチゲンは患者ごとに異なるため、それぞれの患者に合わせたオーダーメイドのワクチンを作ることが求められます。
| 項目 | 従来のがんワクチン | mRNA個別化ワクチン |
|---|---|---|
| 標的 | 共通のがん抗原 | 患者固有のネオアンチゲン |
| 製造期間 | 数か月 | 約8週間 |
| カスタマイズ性 | 低い | 非常に高い |
モデルナとメルクの臨床試験で示された有望な結果
アメリカのモデルナ社とメルク社は、mRNAがんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダの併用療法について臨床試験を進めています。メラノーマを対象とした試験では、ワクチン併用群でがんの再発リスクが65%低下したとの報告があり、大きな注目を集めました。
ドイツのビオンテック社も膵臓がんを対象とした臨床試験を実施し、ワクチンに応答した患者では免疫細胞が約4年間にわたり持続したというデータを発表しています。これらの成果は、mRNAがんワクチンの実用化に向けた大きな一歩です。
60件以上の臨床試験が進む現在地
2024年末時点で、mRNAがんワクチンに関する臨床試験は世界で60件以上が登録されています。対象となるがん種は乳がん、卵巣がん、前立腺がん、結腸がん、膵臓がんなど多岐にわたります。
多くはまだ初期段階にありますが、一部は中期・後期の試験に進んでおり、実用化に向けた道筋が徐々に見えてきている状況です。
がんワクチンの種類を整理|予防ワクチンと治療ワクチンの違い
がんワクチンには、大きく分けて「予防」と「治療」の2つの種類があります。一般に「ワクチン」と聞くと病気を防ぐものを思い浮かべますが、がん治療の世界では「すでにあるがんを攻撃する」ワクチンの研究が盛んです。
HPVワクチンや肝炎ワクチンは「予防型」のがんワクチン
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)や、肝臓がんと関連するB型肝炎ウイルスに対するワクチンは、感染を防ぐことでがんの発症リスクを下げる「予防型」のワクチンです。
HPVワクチンは12~13歳で接種した女性の子宮頸がん発生率を約90%低下させたという大規模な臨床試験データもあり、がん予防における確かな成果を上げています。
治療用がんワクチンは「免疫にがんを攻撃させる」ための武器
一方、治療用がんワクチンは、すでに体内にあるがん細胞を免疫に攻撃させるために投与するものです。がん細胞の目印となる抗原を体に取り込ませ、がんに対する免疫応答を引き起こします。
治療用ワクチンの開発が難しいのは、がん細胞が正常細胞に似た特徴を持っていることや、患者ごとに腫瘍の性質が異なることが理由です。万人に効く「万能がんワクチン」の実現は現時点では困難とされています。
予防と治療、それぞれのがんワクチンが果たす働き
予防型のワクチンはウイルス由来のがんに対して確かな効果を持ち、すでに広く普及しています。治療用のワクチンは研究段階のものが多いですが、mRNA技術の発展によって個別化医療の実現に大きく近づきました。
両者は目的が異なるものの、いずれも人間の免疫を活用してがんに立ち向かうという共通の発想に基づいています。
- 予防型:HPVワクチン、B型肝炎ワクチン(ウイルス感染を防いでがんリスクを低減)
- 治療型:ペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、mRNAワクチン(がんを免疫で攻撃)
- 併用型:mRNAワクチン+免疫チェックポイント阻害薬(免疫の攻撃力を相乗的に高める)
がんワクチン治療を受けたいと思ったら知っておきたいこと
がんワクチンについて情報を集めるなかで、「自分も受けられるのだろうか」と考える方は少なくないでしょう。現在の治療状況と、信頼できる情報の集め方を整理します。
現時点で承認されているがんワクチン治療
治療用がんワクチンとして正式に承認されているものは、世界的にまだ限られています。アメリカで前立腺がんに承認されたプロベンジや、膀胱がんに対するBCG療法などが代表例ですが、日本国内で広く使える治療用がんワクチンは多くありません。
承認されている治療用がんワクチンの例
- プロベンジ:前立腺がんを対象にアメリカで承認された初の治療用がんワクチン
- BCG療法:膀胱がんに対して日本やアメリカなど各国で承認済み
臨床試験に参加して治療を受ける道もある
mRNAがんワクチンをはじめ、多くのがんワクチンは現在も臨床試験(治験)として実施されています。治験に参加することで、まだ承認されていない治療を受けられる場合があります。
治験の情報は、国立がん研究センターのウェブサイトや各大学病院のがんセンターなどで公開されています。主治医に相談のうえ、信頼できる医療機関で情報を収集されることをおすすめします。
正しい情報を見分けるために大切なこと
インターネット上にはがんワクチンに関するさまざまな情報があふれていますが、なかには科学的根拠の乏しい情報も含まれています。「必ず治る」「夢の治療法」といった断定的な表現には注意が必要です。
信頼できる情報源としては、国立がん研究センター「がん情報サービス」、厚生労働省の関連ページ、各学会の公式サイトなどが挙げられます。不安なことがあれば、まずかかりつけ医や専門医に相談してみてください。
よくある質問
がんワクチンとインフルエンザワクチンは何が違う?
インフルエンザワクチンは、ウイルスの感染を予防するために事前に投与する「予防型」のワクチンです。一方、がんワクチンには予防型と治療型の2種類があり、治療型はすでに体内にあるがん細胞を免疫に攻撃させる目的で投与されます。
また、インフルエンザワクチンはウイルスという「外敵」を標的にするため免疫を誘導しやすいですが、がん治療用ワクチンは自分の細胞から生じたがんを標的にするため、免疫に「攻撃すべき敵」と認識させる難しさがあります。
がんワクチンの研究は何年前から始まっている?
がんワクチンの研究は、1890年代にアメリカの外科医ウィリアム・コーリーが細菌を使ったがん治療を試みたことが出発点です。そこから数えると、130年以上の歴史があります。
ただし、がん細胞に特有の抗原を標的とする現在のワクチン研究が本格化したのは1990年代以降です。mRNA技術を使ったワクチンの研究は2000年代後半から始まり、近年急速に進歩しています。
mRNAがんワクチンはどのようながん種に対して研究されている?
mRNAがんワクチンは、メラノーマ(悪性黒色腫)、膵臓がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、結腸がんなど多くのがん種を対象に臨床試験が進行中です。
特にメラノーマと膵臓がんの臨床試験では有望な成果が報告されており、免疫チェックポイント阻害薬との併用で治療効果を高める研究が活発に行われています。対象がん種は今後さらに広がることが期待されています。
がんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬はどう組み合わせて使う?
がんワクチンは免疫にがんの目印を覚えさせてT細胞を活性化する「アクセル」の働きを担います。免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞がかけた免疫の「ブレーキ」を外す働きがあります。
両者を併用することで、免疫ががんを認識する力と攻撃する力の両方を強化できると考えられています。モデルナ社とメルク社の臨床試験では、この併用療法でメラノーマの再発リスクが大幅に低下したと報告されました。
がんワクチンの副作用にはどのようなものがある?
がんワクチンの副作用は、ワクチンの種類によって異なります。丸山ワクチンのように副作用がほとんどないものもあれば、BCG療法では発熱や膀胱刺激症状が出ることがあります。
mRNAがんワクチンの臨床試験では、注射部位の痛みや発熱、倦怠感などが報告されていますが、重篤な副作用はまれとされています。ただし臨床試験段階の治療であるため、長期的な安全性についてはさらなるデータの蓄積が求められます。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医