胃がんの手術療法と入院期間|内視鏡治療から開腹・腹腔鏡手術までを解説

胃がんの手術療法と入院期間|内視鏡治療から開腹・腹腔鏡手術までを解説

胃がんの手術を受けると聞いて、不安を感じない方はほとんどいないでしょう。手術の方法や入院期間は、がんの進行度や患部の位置によって一人ひとり異なります。

この記事では、内視鏡治療(ESD)から腹腔鏡手術、開腹手術まで、胃がんの代表的な手術療法を患者目線でわかりやすく解説しています。それぞれの入院日数や術後の回復イメージ、日常生活への影響まで丁寧にお伝えしますので、ご自身やご家族の治療選択にお役立てください。

胃がんの手術が必要と言われたら|治療の選択肢と入院期間の全体像

胃がんの治療には複数の手術法があり、入院期間は数日から3週間以上まで幅があります。医師から手術をすすめられた段階で全体像を把握しておくと、心の準備と生活の段取りがしやすくなるでしょう。

胃がん手術には大きく3つの方法がある

胃がんの手術は、大きく分けて内視鏡治療・腹腔鏡手術・開腹手術の3種類に分類されます。内視鏡治療は口から胃カメラを入れてがんを切り取る方法で、体への負担がもっとも軽い術式です。

腹腔鏡手術はおなかに小さな穴を数か所あけ、カメラとともに専用の器具を挿入して胃を切除します。開腹手術はおなかを大きく切り開いて直接がんを取り除く方法で、進行がんや複雑な症例に向いています。

ステージごとに異なる手術の選び方

がんのステージ(病期)は手術法を決める大きな判断材料です。ステージ1Aの早期胃がんでは内視鏡治療やリンパ節郭清を伴わない手術が検討されます。

ステージ2以降になるとリンパ節への転移リスクが高まるため、腹腔鏡手術もしくは開腹手術が選ばれるケースが多くなります。患者さんの年齢や体力、持病の有無も判断に影響するため、担当医との十分な相談が大切です。

胃がんの手術法と入院期間の比較

手術の種類入院期間の目安おもな対象
内視鏡治療(ESD)5〜7日早期胃がん(粘膜内)
腹腔鏡手術10〜14日早期〜一部の進行がん
開腹手術14〜21日進行胃がん全般

入院期間は手術の種類で大きく変わる

上の表のとおり、内視鏡治療であれば1週間前後で退院できることが多い一方、開腹手術では3週間近くかかる場合もあります。ただし、これはあくまで目安です。

術後の経過が良好であれば予定より早く退院できることもあれば、合併症が起きた場合は入院が延びることもあります。退院後すぐに普段どおりの生活に戻れるわけではないため、自宅での療養期間も含めて計画を立てておくと安心です。

内視鏡治療(ESD)は体への負担が少なく入院期間も短い

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、おなかを切らずに胃がんを切除できる治療法です。早期がんが対象で、入院は5日から7日程度と他の手術に比べて短く、身体的・経済的な負担が軽い点が大きな特長といえます。

ESDとは?胃カメラだけで完結する手術法

ESDとは「内視鏡的粘膜下層剥離術」の略称で、口から内視鏡(胃カメラ)を入れ、電気メスを使って胃の粘膜にとどまるがんを一括で剥ぎ取る方法です。切除した組織はそのまま病理検査に回せるため、がんが完全に取りきれたかどうかを正確に評価できます。

傷はおなかの外側にはつかず、胃の内側だけにできます。そのため術後の痛みは比較的穏やかで、回復も早いのが特徴です。

ESDの入院期間は5日から7日が目安

手術当日は絶食となり、翌日以降に水分摂取から始めて少しずつ食事を再開します。出血や穿孔(せんこう=胃に穴があくこと)がなければ、術後3日目ごろからおかゆなどの軟らかい食事が許可されるのが一般的です。

経過が順調なら5日から7日で退院となります。退院後は1週間ほど消化の良い食事を心がけ、2週間後の外来で病理結果の説明を受ける流れが多いでしょう。

ESDを受けた後の食事制限と注意点

退院直後は胃の切除面がまだ完全に治っていないため、刺激物やアルコール、脂っこい食べ物は避ける必要があります。食事は少量ずつ、よく噛んでゆっくり食べることが回復を早めるポイントです。

術後2週間から4週間は激しい運動や長時間の入浴も控えたほうが安全でしょう。万が一、黒い便や強い腹痛があった場合は出血の可能性があるため、すぐに受診してください。

ESDが適応にならないケースもある

ESDで治療できるのは、がんが粘膜の表層にとどまりリンパ節への転移がないと判断された場合に限られます。がんが2cm以上であっても条件を満たせば適応になることがありますが、潰瘍を伴う場合や分化度の低いタイプでは適応外となることも珍しくありません。

ESD後の病理検査で「取りきれていない」「深くまで浸潤していた」と判明した場合には、追加で外科手術が必要になります。治療方針は担当医と慎重に話し合うことが大切です。

項目ESDが適応になる条件ESDが難しい条件
がんの深さ粘膜内にとどまる粘膜下層以深に浸潤
リンパ節転移なし転移の疑いあり
分化度分化型が中心未分化型が主体

腹腔鏡手術で胃がんを切除する流れと術後の回復

腹腔鏡下胃切除術は、おなかに5か所ほどの小さな穴をあけてカメラと器具を挿入し、モニターを見ながら胃を切除する手術です。傷が小さいぶん回復が早く、入院期間は10日から14日程度が目安になります。

腹腔鏡手術はおなかに小さな穴をあけて胃を切除する方法

全身麻酔のもと、おなかに5mmから12mm程度の穴を数か所あけ、そこから腹腔鏡(カメラ)と鉗子(かんし=手術用の器具)を入れます。おなかの中を炭酸ガスでふくらませて視野を確保し、モニターに映る拡大映像を見ながら胃とリンパ節を切除していきます。

切除した胃の断端はおなかの中で縫い合わせるか、小さな切開口から引き出して再建します。手術時間は3時間から5時間が一般的です。

腹腔鏡手術の入院期間は10日から14日が目安

術後1日目から歩行を開始し、腸が動き始めたら水分摂取を始めます。食事は流動食から段階的に普通食へと進めていく流れです。

順調にいけば術後7日目ごろに食事が安定し、10日から14日で退院できるでしょう。傷口が小さいため開腹手術と比べて術後の痛みが軽く、早期の離床(ベッドから起き上がること)がしやすい点が利点です。

腹腔鏡手術と開腹手術の比較

比較項目腹腔鏡手術開腹手術
傷の大きさ5〜12mmの穴が数か所15〜25cmの切開
入院期間10〜14日14〜21日
術後の痛み比較的軽いやや強い

開腹手術と比べた腹腔鏡手術のメリットとデメリット

腹腔鏡手術の一番の魅力は傷が小さく、術後の回復が早い点にあります。出血量が少ない傾向があり、術後の癒着(臓器同士がくっつくこと)も起こりにくいとされています。

一方で、開腹手術よりも手術時間が長くなりやすく、術者の熟練度によって成績が左右される面もあります。がんが大きい場合や周囲の臓器に浸潤している場合は、手術中に開腹手術へ切り替えることもゼロではありません。

ロボット支援手術という選択肢も広がっている

近年はダヴィンチなどの手術支援ロボットを使った胃がん手術を導入する施設が増えています。ロボットアームは人間の手首よりも自由に動くため、細かい操作が求められるリンパ節郭清や縫合に強みを発揮します。

とはいえ、すべての病院で受けられるわけではなく、対応できる施設はまだ限られています。主治医に相談のうえ、実施施設を紹介してもらう方法もあるでしょう。

開腹手術が選ばれるのはどんなとき?入院日数と術後の経過

進行した胃がんや、腹腔鏡では対応しきれない症例には開腹手術が確実な選択肢です。おなかを大きく切開するぶん体への負担は大きくなりますが、広い視野で確実にがんを取りきれるという安心感があります。入院期間は2週間から3週間が一般的です。

進行胃がんやリンパ節転移には開腹手術が確実

がんが胃の壁の深くまで進んでいたり、周囲のリンパ節に転移が広がっていたりする場合は、開腹手術が選ばれることが多くなります。直接目で見て手で触れながら操作できるため、複雑な症例でも安全に手術を進められるのが強みです。

隣接する膵臓(すいぞう)や脾臓(ひぞう)にがんが及んでいる場合、それらの臓器も一緒に切除する「拡大手術」が行われることもあります。こうしたケースでは手術時間が4時間から6時間に及ぶこともあるでしょう。

開腹手術の入院期間は2週間から3週間が一般的

手術翌日から点滴を受けつつ、できるだけ早期に歩行を始めます。腸の動きが戻り次第、水分から流動食へ、さらにおかゆから軟飯へと段階的に食事を進めていく流れは腹腔鏡手術と同様です。

傷の治りや食事の摂取状況、ドレーン(排液管)の抜去タイミングによって退院日は前後しますが、おおむね14日から21日で退院に至ります。退院後も2週間ほどは無理のない生活が求められるでしょう。

術後の痛みとリハビリはどう乗り越える?

開腹手術では傷が大きいぶん、術後の痛みが腹腔鏡手術より強く出る傾向があります。病院では硬膜外麻酔(背中に細い管を入れて痛み止めを持続注入する方法)や鎮痛薬で痛みをコントロールしてくれるため、「耐えられないほどの痛み」が何日も続くことは少ないでしょう。

痛みが和らいできたら、まずはベッド上で体を起こすところからリハビリを開始します。歩行距離を少しずつ延ばし、呼吸訓練や軽い体操で体力を回復させていくのが一般的な流れです。

  • 硬膜外麻酔やPCA(患者自己調節鎮痛法)による痛みのコントロール
  • 術後1日目からの早期離床と段階的な歩行訓練
  • 呼吸訓練(インセンティブスパイロメトリー)で肺炎を予防
  • 弾性ストッキングやフットポンプによる血栓予防

胃の切除範囲で変わる術後の体と食事の工夫

胃がんの手術では、がんの位置に応じて胃を部分的に切除する場合と、すべて摘出する場合があります。切除範囲によって食後の症状や体重の変化が異なるため、手術前に自分がどの術式を受けるのかを理解しておくと、退院後の生活設計がしやすくなります。

幽門側胃切除術は胃の下部3分の2を切除する

幽門側胃切除術(ゆうもんそくいせつじょじゅつ)は、胃がん手術でもっとも多く行われる術式です。胃の出口側、つまり下部約3分の2を切り取り、残った胃と十二指腸や小腸をつなぎ直します。

胃の上部3分の1が残るため、食事量は術前の6割から7割程度まで回復できる方が多いでしょう。ただし、食べ物が腸に早く流れ込むダンピング症候群(食後のめまいや動悸)が起きることがあるため、少量ずつ食べる習慣づけが大切です。

胃全摘術を受けた後の体の変化と向き合う

がんが胃の上部や広範囲に及んでいる場合は、胃を丸ごと摘出する胃全摘術が選ばれます。食道と小腸を直接つなぐ再建が行われるため、食べ物をためておく「袋」がなくなる点が術後の大きな変化です。

一度に食べられる量が大幅に減るため、1日5回から6回に分けて食事をとる「少量頻回食」が基本となります。体重は術後3か月から6か月で10%前後減少するケースが多いですが、食事の工夫とリハビリで徐々に安定していきます。

切除範囲ごとの術後の食事と体重変化

術式残る胃の割合体重変化の目安
幽門側胃切除術約3分の15〜10%減少
胃全摘術なし10〜15%減少
噴門側胃切除術約2分の15〜8%減少

噴門側胃切除術が選ばれるケース

噴門側胃切除術(ふんもんそくいせつじょじゅつ)は、胃の入り口に近い上部3分の1から2分の1を切除する方法です。胃の上部にできた早期がんが主な対象で、胃全摘に比べると食事量を多く確保できるのが利点となります。

ただし、逆流性食道炎を起こしやすい特徴があり、食後すぐに横にならないなどの生活上の工夫が求められます。再建法によって逆流の程度が変わるため、術式の詳細は主治医にしっかり確認しておきましょう。

術後の食事は「少量頻回」が基本

どの術式であっても、胃がん術後の食事で共通する原則は「少量をこまめに食べる」ことです。一度にたくさん食べると腸への負担が大きくなり、ダンピング症候群や下痢、腹痛を引き起こしやすくなります。

退院直後は1日5回から6回に分けて食事をとり、1回あたりの量は茶碗に軽く1杯程度を目安にしましょう。よく噛んでゆっくり食べることで消化吸収の効率が上がり、栄養状態の改善にもつながります。

術後の合併症を遠ざけるために患者自身ができること

胃がんの手術後には、縫合不全や感染症、ダンピング症候群などの合併症が起こりうります。すべてを防ぎきるのは難しくても、術前の体力づくりや術後の過ごし方を工夫することでリスクを下げることは十分に可能です。

縫合不全やダンピング症候群に備える

縫合不全とは、胃や腸のつなぎ目がうまくくっつかず、消化液が漏れ出してしまう合併症です。発熱や腹痛が急に悪化した場合は、すぐに担当医に報告してください。早期発見であれば多くの場合、絶食と抗菌薬で治癒に向かいます。

ダンピング症候群は、食べ物が一気に腸に流れ込むことで起こる冷や汗・動悸・めまいなどの症状です。食事を少量に分け、糖質の多い食品を控えることで症状を軽減できます。

術後感染を防ぐための日常ケア

手術の傷口からの感染を防ぐには、傷口を清潔に保つことが第一です。退院後のシャワーは医師の許可が出てから開始し、傷口をゴシゴシこすらず、やさしく洗い流してください。

入院中は手洗いとうがいをこまめに行い、面会者にもマスクの着用を促すとよいでしょう。栄養状態が落ちていると免疫力が下がりやすいため、食事から十分なたんぱく質を摂ることも感染予防につながります。

体重減少と栄養管理は長期戦で取り組む

胃がん術後の体重減少は避けられない面がありますが、適切な栄養管理で落ち込みを緩やかにすることは可能です。退院後は管理栄養士と相談しながら、自分に合った食事プランを作ってもらうと安心でしょう。

特にたんぱく質とビタミンB12、鉄分は不足しやすい栄養素です。胃全摘の方はビタミンB12の注射を定期的に受ける必要があるため、通院スケジュールに組み込んでおいてください。

  • たんぱく質を毎食こまめに摂取(卵・魚・豆腐・鶏むね肉など)
  • ビタミンB12の定期的な補充(胃全摘の方は注射が必須)
  • 鉄分補給のためにレバーやほうれん草を意識的に食卓へ
  • 管理栄養士による個別の栄養指導を退院後も継続

手術前の準備から退院後の通院まで|安心できるスケジュール管理

胃がんの手術は当日だけで終わるものではなく、事前検査から退院後のフォローアップまで含めると数か月にわたる長い流れです。あらかじめ全体のスケジュールを頭に入れておくことで、仕事の調整や家族のサポート体制を整えやすくなります。

手術前に受ける検査と入院当日の流れ

手術の2週間から1か月前に、CT検査や血液検査、心電図、呼吸機能検査などの術前精密検査を受けます。全身麻酔に耐えられる体力があるかを確認し、持病がある方は内科の主治医と連携して手術のリスクを評価します。

入院は手術の前日もしくは2日前が一般的です。入院後は麻酔科医の診察を受け、手術の同意書に署名し、当日の朝から絶食して手術に備えます。

術前から退院後までのスケジュール概要

時期おもな内容期間の目安
術前検査CT・血液検査・心電図など手術の2〜4週間前
入院〜手術麻酔科診察・手術手術前日〜当日
術後リハビリ歩行訓練・食事開始術後1日目〜退院まで
退院後検診病理結果説明・経過観察退院2週間後〜定期的

術後のリハビリと退院の判断基準

退院を判断するおもな基準は「食事が十分に摂れていること」「発熱がないこと」「傷の治りに問題がないこと」の3つです。ドレーンが入っている場合は、排液の量と性状が落ち着いたタイミングで抜去されます。

リハビリでは廊下の歩行から始まり、階段の昇降、自力でのトイレや着替えなど日常動作の自立を目指します。これらが問題なくできるようになれば、退院のめどが立ちます。

退院後の定期検診と再発チェックの頻度

退院後は3か月から6か月ごとに外来を受診し、血液検査(腫瘍マーカーを含む)や画像検査で再発の有無を確認します。術後5年間は定期的なフォローアップが続くのが標準的な方針です。

特に術後2年以内は再発リスクが高い時期とされるため、定期検診を欠かさないようにしましょう。体調に変化を感じた場合は次の検診日を待たず、早めに主治医へ相談することが再発の早期発見につながります。

よくある質問

胃がんの手術後に食事はいつから再開できる?

胃がんの手術後は、腸の動きが回復したタイミングで水分摂取から開始し、その後少しずつ流動食へ移行します。内視鏡治療(ESD)であれば翌日から水分を摂れることが多く、術後3日目ごろにはおかゆが許可されるのが一般的です。

腹腔鏡手術や開腹手術では術後2日から3日で水分を開始し、1週間ほどかけて段階的に食事の形態を上げていきます。退院後も少量頻回食を心がけ、よく噛んでゆっくり食べることで消化器への負担を減らせるでしょう。

胃がんの腹腔鏡手術は開腹手術より安全といえる?

腹腔鏡手術は傷が小さく回復が早いため、体への負担という点では開腹手術より軽いとされています。ただし、手術の安全性は術式だけで決まるものではなく、がんの進行度や患者さんの体力、術者の経験にも大きく左右されます。

進行がんで広範囲のリンパ節郭清が必要な場合は、直接目で確認しながら行える開腹手術のほうが安全なこともあります。どちらが自分に合っているかは、担当医と十分に話し合って決めることが大切です。

胃がんの手術後に仕事へ復帰できるまでの期間はどのくらい?

仕事への復帰時期は手術の種類や術後の回復具合、職種によって異なります。内視鏡治療(ESD)の場合は退院から1週間から2週間で軽いデスクワークに戻れる方が多いでしょう。

腹腔鏡手術では退院後2週間から4週間、開腹手術では4週間から8週間の自宅療養を経てから復帰するケースが一般的です。重い荷物を持つ仕事や長時間の立ち仕事は、医師から許可が出るまで避けたほうが安心です。

胃がんの手術を受ける病院はどう選べばよい?

胃がんの手術実績が豊富な病院を選ぶことが、術後の経過を左右する重要な要素です。年間の胃がん手術件数や腹腔鏡手術の実施率は、多くの病院がホームページで公開しているため参考になります。

加えて、日本胃癌学会の認定施設やがん診療連携拠点病院であれば、一定水準以上の診療体制が整っていると判断できるでしょう。セカンドオピニオンを活用して複数の医師の意見を聞くことも、納得のいく病院選びに役立ちます。

胃がんの手術後に再発を防ぐための定期検診はどのくらいの頻度で受ける?

胃がんの術後は、3か月から6か月に1回のペースで定期検診を受けるのが標準的です。検査内容は血液検査(腫瘍マーカーを含む)やCT検査、内視鏡検査などが組み合わされます。

術後2年以内は再発リスクが特に高い期間とされるため、3か月おきの受診を推奨する医療機関が多いでしょう。5年間の経過観察を完了した時点で「治癒」と判断されることが一般的ですが、体調に変化を感じたら次の検診を待たず早めに受診してください。

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この記事を書いた人 Wrote this article

前田 祐助

前田 祐助 医学博士 / 医師

慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医