バイオマーカーを活用した併用療法の選択|個々の患者に最適な治療の判断基準

バイオマーカーを活用した併用療法の選択|個々の患者に最適な治療の判断基準

がん治療は「誰にでも同じ薬を使う時代」から「一人ひとりに合った治療を選ぶ時代」へと変わりつつあります。その鍵を握るのが、体内の特定の物質や遺伝子の情報を手がかりにするバイオマーカーです。

複数の薬を組み合わせる併用療法では、どの組み合わせが自分に合うのかを見極めることが治療の成否を左右します。バイオマーカーを活用すれば、効果が期待できる治療を選び、不要な副作用を避ける判断がしやすくなるでしょう。

バイオマーカーとは|がん治療で「体の中の道しるべ」と呼ばれる理由

バイオマーカーとは、血液や組織の中にある特定のタンパク質や遺伝子など、病気の有無や治療効果を判断するための指標です。がん治療では、患者さんごとに異なるがんの性質を把握し、効果的な薬を選ぶための「道しるべ」として期待されています。

血圧や心拍数だけではない|バイオマーカーが指す幅広い指標

バイオマーカーと聞くと難しく感じるかもしれませんが、健康診断で測定する血圧や血糖値もバイオマーカーの一種です。がん治療では、血液中の特殊なタンパク質や遺伝子変異など、より専門的な指標を用いてがんの性質を把握します。

がん細胞の「性格」を見抜くことで治療の精度が上がる

同じ臓器のがんでも、がん細胞が持つ遺伝子変異やタンパク質の発現パターンは患者さんごとに大きく異なります。肺がんの場合、EGFR遺伝子変異があるタイプとALK融合遺伝子を持つタイプでは有効な薬がまったく違います。

バイオマーカーを調べることで、がん細胞の「性格」がわかり、効きやすい薬を選び、効果の見込めない薬を避けることができるようになります。

がん治療で注目される代表的なバイオマーカーの分類

分類具体例おもな対象がん
遺伝子変異EGFR変異、BRAF変異肺がん、大腸がんなど
融合遺伝子ALK融合、ROS1融合肺がんなど
タンパク質発現PD-L1、HER2肺がん、乳がんなど
腫瘍遺伝子変異量TMB(高値・低値)複数のがん種

個別化医療の土台としてバイオマーカーが果たす働き

国立がん研究センターの大規模研究では、分子プロファイリングに基づいて患者ごとに治療薬を選んだ結果、多くの方で良好な効果が確認されました。バイオマーカーに適合した治療は予後の改善にもつながると報告されています。

がん併用療法でバイオマーカーが治療成績を左右する

複数の薬剤を組み合わせる併用療法では、それぞれの薬が異なる仕組みでがん細胞を攻撃します。どの組み合わせが効果的かは体質やがんの特性で大きく異なるため、バイオマーカーによる見極めが治療成績を左右します。

単剤治療と併用療法で効果に差が出る患者さんがいる

免疫チェックポイント阻害薬を例にとると、単剤で十分な効果を得られる方がいる一方で、他の薬と組み合わせないと効果が出にくい方もいます。この差を生む要因の一つが、がん細胞や免疫環境に関わるバイオマーカーの違いです。

PD-L1の発現量が高い患者さんでは単剤でも効果が期待でき、発現が低い場合は他の薬との併用で治療効果が高まることが臨床研究で示されています。

「効く薬を選び、効かない薬を避ける」ために検査が必要

併用療法は効果を高める反面、副作用のリスクも増します。バイオマーカーで事前にがんの特性を把握し、効果が見込める薬だけを選ぶことが大切です。

免疫療法と分子標的薬の併用で広がる治療の選択肢

免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬を組み合わせる研究が活発です。卵巣がんではmTOR阻害薬の併用で化学療法への抵抗性を抑えられる可能性が報告されました。

この研究ではp62タンパク質がバイオマーカーとして有用であることも確認されています。

併用療法の判断に用いるバイオマーカーと期待される効果

バイオマーカー関連する併用療法期待される効果
PD-L1発現量免疫チェックポイント阻害薬+化学療法免疫応答の活性化
EGFR遺伝子変異分子標的薬+化学療法がん増殖シグナルの遮断
TMB(腫瘍遺伝子変異量)複合免疫療法免疫細胞の認識力向上
p62タンパク質mTOR阻害薬+化学療法薬剤抵抗性の抑制

PD-L1や遺伝子変異|併用療法の判断を支える代表的バイオマーカー

がん治療で実際に使われるバイオマーカーには複数の種類があり、それぞれ異なる角度からがんの特性を教えてくれます。代表的なものを知っておくと、主治医からの説明が理解しやすくなるはずです。

PD-L1発現量|免疫チェックポイント阻害薬の効果を予測する指標

PD-L1は、がん細胞の表面に現れるタンパク質で、免疫細胞の攻撃をかわす「盾」のような働きをします。発現量が高い方では、免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待しやすいとされています。

ただしPD-L1が高発現でも、EGFR変異やALK融合遺伝子の変異がある場合は効果が出にくいため、複数のバイオマーカーで評価する必要があります。

EGFR変異やALK融合遺伝子|分子標的薬との相性を決める鍵

肺がん治療では、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子の有無が治療方針を大きく左右します。EGFR変異が陽性ならオシメルチニブなどのチロシンキナーゼ阻害薬、ALK融合遺伝子が陽性ならアレクチニブが選択されるのが一般的です。

BRAF遺伝子変異を持つ肺がんでは、ダブラフェニブとトラメチニブの併用療法が注目されています。遺伝子変異の種類で効果のある薬剤が異なるため、正確な遺伝子検査が治療の出発点です。

おもな遺伝子変異と対応する治療薬の組み合わせ

遺伝子変異対応薬剤備考
EGFR変異オシメルチニブなど非小細胞肺がんで広く使用
ALK融合遺伝子アレクチニブなど肺がんの約5%で陽性
BRAF変異ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法が有効
ROS1融合遺伝子クリゾチニブなど希少だが特異的に有効

TMB(腫瘍遺伝子変異量)|免疫療法の効きやすさを数値で把握できる

TMBとは、がん細胞が持つ遺伝子変異の総数を示す指標です。変異が多いほどがん細胞の表面に異常なタンパク質(ネオアンチゲン)が多く出現し、免疫細胞が「異物」として認識しやすくなります。

TMBが高い方は免疫チェックポイント阻害薬の効果が得られやすいとの報告があり、併用療法を検討する際の有力な判断材料です。TMBが低い場合でも別のバイオマーカーの結果次第で効果が見込めることがあるため、総合的な評価が大切です。

マイクロサテライト不安定性(MSI)|がん横断的に使える指標として注目

マイクロサテライト不安定性(MSI)は、DNA修復機能の異常を示すバイオマーカーです。MSIが高い状態(MSI-High)では免疫チェックポイント阻害薬の効果が高いことが複数のがん種で確認されており、発生部位を問わず治療方針の判断に活用されています。

MSI-Highは大腸がんで比較的多く見られますが、子宮体がんや胃がんなどでも検出されることがあり、併用療法の選択にあたっても参考になる情報です。

免疫チェックポイント阻害薬を軸にした併用療法の組み合わせパターン

免疫チェックポイント阻害薬は、がん治療でとくに注目を集める薬剤です。化学療法や他の免疫療法薬との併用パターンが多数研究されており、バイオマーカーに応じた組み合わせが効果を高めます。

化学療法との併用|がん細胞を弱らせてから免疫の力を引き出す

化学療法でがん細胞にダメージを与えると、細胞内部の異常なタンパク質が表面に露出しやすくなり、免疫細胞ががんを認識しやすくなります。PD-L1の発現量が低くても併用で効果が期待できるケースが報告されています。

副作用が重なるリスクもあり、全身状態を考慮した判断が求められます。

免疫療法同士の併用|異なるブレーキを同時に外すアプローチ

抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用は、がん細胞が免疫から逃れる複数の経路を同時に遮断する治療法です。PD-L1が陰性の方でも効果が確認された報告があり、難治性のがんに対する有力な選択肢として注目されています。

一方で免疫関連の副作用が増加する傾向もあるため、バイオマーカーによる慎重な判断が大切です。

分子標的薬との併用|がんの成長経路を断ちながら免疫を活性化させる

分子標的薬はがん細胞の増殖シグナルをピンポイントで遮断します。免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせれば「二方向からの攻撃」が可能になり、腎細胞がんや肝細胞がんなどで有効性が示されています。

免疫チェックポイント阻害薬の代表的な併用パターン

  • 化学療法との併用(PD-L1低発現の場合にも効果が期待できる)
  • 抗CTLA-4抗体との併用(複数の免疫回避経路を同時に遮断)
  • 分子標的薬との併用(がんの増殖経路を断ちつつ免疫を活性化)
  • 血管新生阻害薬との併用(腫瘍の血液供給を断ちながら免疫環境を改善)

遺伝子パネル検査でがんの「弱点」を一度に調べられる

遺伝子パネル検査は、がん細胞に含まれる数十から数百の遺伝子変異を一度に解析できる検査法です。複数のバイオマーカーを同時に把握できるため、併用療法を含む治療方針を幅広く検討するうえで強力なツールです。

遺伝子パネル検査とは|一度の検査で多数の変異がわかる仕組み

従来の遺伝子検査は一つの遺伝子ごとに別々の検査が必要でした。遺伝子パネル検査では、次世代シークエンサーと呼ばれる高速解析装置を使い、多数の遺伝子変異をまとめて調べます。

検査には手術や生検で採取したがん組織を使う方法と、血液を使う方法(リキッドバイオプシー)があります。

リキッドバイオプシー|血液で手軽にバイオマーカーを調べる時代

リキッドバイオプシーとは、血液中に漂うがん由来のDNA(ctDNA)を分析する検査法です。手術でがん組織を取り出す必要がなく、患者さんの体への負担が軽いという利点があります。

検査方法使用する検体特徴
組織検査手術・生検で採取したがん組織情報量が多く精度が高い
リキッドバイオプシー血液(ctDNA)体への負担が少なく繰り返し検査が可能
遺伝子パネル検査組織または血液多数の遺伝子変異を一度に解析

検査結果をエキスパートパネルが検討し治療方針を提案する

遺伝子パネル検査の結果は、腫瘍内科医や病理医、遺伝カウンセラーなどで構成される専門家チームが検討します。見つかった変異に対してどの治療薬が有効かを多角的に議論し、適した併用療法や治験への参加が提案されることもあります。

パネル検査の結果が出ても「適合する薬がない」場合にどう考えるか

検査を受けたすべての方に適合する薬が見つかるとは限りません。しかし新薬や治験は日々進んでおり、結果を保存しておけば将来新たな治療につながる可能性があります。長い目で見た治療戦略の一部として検査を位置づけることが大切です。

バイオマーカー検査から併用療法の開始までの具体的な流れ

バイオマーカー検査の存在は知っていても、実際の手順はイメージしにくいかもしれません。検査の依頼から結果の説明、治療開始までの一般的な流れを把握しておくと、主治医との相談がスムーズになります。

主治医への相談から検体採取までに知っておきたいこと

検査を希望する場合、まず主治医に相談します。がんゲノム医療の中核拠点病院や連携病院で検査を受けられる体制が整っており、紹介を受けるのが一般的な流れです。

検体は過去の手術で保存された組織を使える場合と、新たに採取する場合があります。リキッドバイオプシーなら採血のみで済みます。

検査結果の説明を受ける際に意識したいポイント

結果が出るまでには通常数週間を要します。見つかった遺伝子変異がどの薬と関係しているのか、推奨される治療の選択肢は何かを確認しましょう。

わからない専門用語があれば遠慮なく質問してかまいません。メモを取ったり、家族と一緒に説明を聞いたりするのも良い方法です。

エキスパートパネルでの検討から治療方針が決まるまで

検査結果は専門家チーム(エキスパートパネル)が多角的に検討します。その結論を踏まえ主治医が治療計画を説明し、同意を得て治療が開始されます。

併用療法を選ぶ場合は、薬剤の組み合わせや投与スケジュール、予想される副作用についても丁寧に説明を受けましょう。

検査から治療開始までの一般的な流れ

  • 主治医への相談とがんゲノム医療実施施設への紹介
  • 検体の準備(保存組織またはリキッドバイオプシー)
  • 遺伝子パネル検査の実施(結果まで数週間)
  • エキスパートパネルによる検討と治療方針の策定
  • 主治医からの結果説明と治療開始

併用療法を受けるとき患者として知っておきたい心構え

バイオマーカーに基づく併用療法を受けるにあたって、患者さん自身が心がけておきたいことがあります。医療チームとの信頼関係を築き、治療への理解を深めることが、より良い結果につながります。

治療前に確認しておくべき副作用と体調管理のコツ

併用療法では複数の薬剤を使うため、副作用が多様になることがあります。どのような副作用が起こりうるか事前に確認し、体調の変化に気づいたら早めに相談することが大切です。

併用療法で注意したい副作用の種類と対処法

副作用の種類おもな症状対処のポイント
免疫関連有害事象皮膚のかゆみ、下痢、甲状腺異常症状が出たら速やかに担当医に報告
骨髄抑制白血球減少、貧血、血小板低下定期的な血液検査で早期発見
消化器症状吐き気、食欲低下食事の工夫や制吐薬の活用
倦怠感強いだるさ、集中力の低下無理のない範囲で活動と休息のバランスを保つ

セカンドオピニオンを活用してバイオマーカーに基づく治療の選択肢を広げる

一つの医療機関だけでは治療の選択肢が限られる場合もあります。がんゲノム医療に精通した専門施設の意見を聞くことで、新たな併用療法が見つかることも珍しくありません。

セカンドオピニオンは多くの医師がむしろ推奨しています。自分の治療に納得して臨むためにも、複数の専門家の意見を聞くことは有意義な選択です。

家族や医療チームと情報を共有して治療に臨む

がん治療は患者さんだけで抱え込むものではありません。バイオマーカー検査の結果や治療方針を家族や信頼できる人と共有しておくことで、精神的な支えを得られるでしょう。

看護師や薬剤師、がん相談支援センターのスタッフなど、主治医以外の医療スタッフにも気軽に相談できます。チーム全体で支える体制が整っていることを、ぜひ覚えておいてください。

よくある質問

バイオマーカー検査はどの病院でも受けられるのか?

バイオマーカー検査の中でも遺伝子パネル検査は、がんゲノム医療の中核拠点病院や連携病院で受けることができます。全国に指定施設が設けられており、主治医を通じて紹介を受ける形が一般的です。

どの施設が指定されているかは、国立がん研究センターのウェブサイトなどで確認できます。まずは主治医に相談してみてください。

バイオマーカーに基づく併用療法は副作用が強くなるのか?

複数の薬剤を組み合わせるため、単剤治療と比べて副作用の種類が増える傾向はあります。とくに免疫チェックポイント阻害薬同士の併用では、免疫関連の有害事象が起こりやすくなることが知られています。

ただしバイオマーカーで適した薬を選ぶことで、不必要な副作用を減らす方向に治療を組み立てられます。心配な場合は主治医に具体的なリスクと対処法を確認しましょう。

バイオマーカー検査の結果が出るまでにどのくらいの期間がかかるのか?

遺伝子パネル検査の場合、検体を提出してから結果が判明するまで通常4週間から6週間程度かかります。検査の種類や医療機関によって多少前後することもあるため、具体的な日数は担当医に確認するのが確実です。

結果が出た後はエキスパートパネルでの検討を経て、治療方針が提示されます。待っている間はがん相談支援センターなどを活用して情報収集を進めておくとよいでしょう。

バイオマーカー検査で治療に結びつく変異が見つからなかった場合はどうすればよいか?

現時点で適合する薬剤が見つからなくても、検査結果を保管しておくことに意味があります。新しい治療薬や治験は継続的に開発されており、将来的に新たな治療の手がかりになる可能性があります。

遺伝子変異が見つからなかった場合でも、従来の標準治療が有効なケースは多くあります。主治医と相談しながら、今の自分に合った治療を続けていくことが大切です。

バイオマーカーに基づく治療方針はがんの種類によって異なるのか?

がんの種類によってバイオマーカーの検査対象や治療方針は大きく異なります。肺がんではEGFR変異やALK融合遺伝子が重視され、大腸がんではRAS遺伝子やMSIが治療選択に関わります。

一方で、MSI-HighやTMB高値など、がんの発生部位を問わず活用できる指標も増えてきました。ご自身のがんに合ったバイオマーカーについては主治医に確認し、治療方針を一緒に考えていくのが望ましいでしょう。

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この記事を書いた人 Wrote this article

前田 祐助

前田 祐助 医学博士 / 医師

慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医