
がんの治療で「ウイルス療法」という選択肢があると知り、どの病院で受けられるのか調べている方は多いでしょう。現在、国内で承認されているウイルス療法薬は悪性脳腫瘍向けのデリタクト注(G47Δ)で、投与できる施設は限られています。
一方、食道がんや悪性黒色腫、前立腺がんなど他のがん種では治験という形で治療を受けられる可能性があります。この記事では、認定施設の探し方から治験情報の調べ方、主治医への相談の仕方まで、患者さんの目線で丁寧に解説します。
不安を少しでも軽くして次の一歩を踏み出せるよう、具体的な情報をまとめました。
がんウイルス療法とは?がん細胞だけを狙い撃ちにする治療法
がんウイルス療法は、遺伝子を改変したウイルスをがん細胞に感染させ、ウイルスの増殖力を利用してがん細胞だけを破壊する治療法です。正常な細胞には影響を与えにくいため、身体への負担が比較的少ないとされています。
ウイルスが「敵」から「味方」に変わる仕組み
一般にウイルスと聞くと病気の原因というイメージが強いかもしれません。しかし、がんウイルス療法で使うウイルスは遺伝子工学の技術で設計し直されたものです。がん細胞の中でだけ増殖し、正常細胞では増えないように改変されています。
感染したがん細胞の中でウイルスが大量に増え、やがてその細胞を破壊します。放出されたウイルスは周囲のがん細胞に再び感染し、破壊を繰り返していきます。
手術・放射線・抗がん剤に次ぐ「第5の治療法」と呼ばれる背景
がんの治療には手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤)、免疫療法の4つが主な柱として知られてきました。ウイルス療法はこれらに続く新しい治療の柱として注目を集めています。
| 治療法 | 特徴 | 代表的な対象 |
|---|---|---|
| 手術療法 | がん組織を直接切除する | 固形がん全般 |
| 放射線治療 | 放射線でがん細胞を死滅させる | 局所のがん |
| 薬物療法 | 抗がん剤で全身のがんを攻撃 | 転移がん含む |
| 免疫療法 | 免疫の力を高めてがんを排除 | 固形がん・血液がん |
| ウイルス療法 | 改変ウイルスでがん細胞を破壊 | 脳腫瘍など(拡大中) |
免疫も同時に活性化するワクチン効果
ウイルス療法の大きな特徴は、ウイルスが直接がん細胞を壊すだけでなく、免疫を活性化させる効果も期待できる点にあります。破壊されたがん細胞の断片を免疫細胞が認識し、体内に残る他のがん細胞も攻撃するようになるとされています。
このワクチンのような作用は、ウイルスを投与した部位だけでなく、離れた場所にあるがんにも効果が及ぶ可能性を示唆しています。従来の治療法にはなかった利点といえるでしょう。
安全性を担保する「ブレーキ」の仕組み
ウイルスが体内で暴走しないか心配される方もいらっしゃるかもしれません。たとえば、現在承認されているG47Δはヘルペスウイルスを3か所遺伝子改変しており、正常な細胞では増殖できない設計です。
万が一の場合でも、抗ウイルス薬を投与することで治療を中断できます。こうした「ブレーキ」があることで安全性が高められています。
デリタクト注(G47Δ)を投与できる認定施設はどう見つける?
デリタクト注は、悪性神経膠腫(悪性脳腫瘍の一種)を対象に2021年6月に国内で承認された、日本初のウイルス療法薬です。投与できる施設は、厳格な要件を満たした医療機関に限定されています。
デリタクト注が承認された経緯と対象になるがん
東京大学医科学研究所の研究グループが開発したG47Δは、単純ヘルペスウイルス1型の遺伝子を3か所改変した第三世代のがん治療用ウイルスです。条件及び期限付きの承認で、7年以内に全使用患者の有効性と安全性を再確認する義務が製薬企業に課されています。
対象は悪性度3と4の悪性神経膠腫で、手術や放射線治療などの標準治療で効果が得られなかった患者さんが投与の候補になります。小児の患者さんも対象に含まれます。
施設要件として求められる条件とは
デリタクト注の添付文書には、緊急時に十分対応できる医療施設で使用するよう明記されています。悪性神経膠腫の治療と脳神経外科手術に十分な知識・経験をもつ医師が在籍し、かつ製造販売元が実施する講習会を修了していることも条件です。
臨床検査によるモニタリングや管理体制が整っていなければ使用できません。こうした厳しい基準があるため、投与可能な施設は全国でもごく一部の大学病院や専門医療機関に限られています。
主治医や「がん相談支援センター」を通じた確認が確実
認定施設の一覧は一般には公開されていないため、患者さん個人がインターネットで直接調べるのは難しい状況です。確実な方法は、現在の主治医に相談して紹介状を書いてもらうことでしょう。
また、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」に問い合わせる方法もあります。無料で利用でき、患者さんだけでなくご家族も相談できるため、心強い窓口になるはずです。
| 確認手段 | 具体的なアクション | メリット |
|---|---|---|
| 主治医への相談 | 紹介状作成を依頼する | 病状に合った施設を紹介してもらえる |
| がん相談支援センター | 電話や対面で問い合わせ | 無料で患者・家族が利用可能 |
| 製薬企業の問い合わせ窓口 | 第一三共の情報提供窓口へ連絡 | 薬剤に関する公式情報が得られる |
ウイルス療法の治験に参加したいなら知っておくべきこと
承認済みのデリタクト注以外にも、さまざまながん種を対象にウイルス療法の治験が進行しています。治験に参加することで、まだ市販されていない治療を受けられる可能性がありますが、条件や注意点を事前に把握しておくことが大切です。
治験とは何か|患者さんにとっての意味
治験は、新しい薬や治療法の有効性と安全性を確認するために、国の基準(GCP)に従って行われる臨床試験です。参加する患者さんは、まだ承認されていない薬を使える可能性がある一方で、効果が保証されているわけではありません。
治験にはフェーズ(段階)があり、第I相は安全性、第II相は有効性を中心に評価します。第III相では大規模な人数で標準治療との比較を行い、承認申請の根拠となるデータを集めます。
治験に参加するための主な条件
治験ごとに「適格基準」が設定されており、がんの種類や進行度、年齢、全身状態、過去の治療歴などが細かく定められています。条件を満たさなければ参加できない点をあらかじめ理解しておいてください。
| 項目 | 一般的な基準例 | 補足 |
|---|---|---|
| がんの種類 | 治験ごとに指定あり | 組織型まで限定される場合がある |
| 全身状態 | PS 0~1程度 | 日常生活を自力で送れる方 |
| 前治療 | 標準治療歴あり等 | 治療ラインの指定がある場合も |
| 臓器機能 | 肝・腎・骨髄機能が一定以上 | 血液検査で確認 |
治験参加中の費用と通院の負担
治験に使われる薬剤の費用は原則として製薬企業が負担するため、患者さんの自己負担は軽減される傾向にあります。ただし、通常の診療にかかる検査費や入院費は自己負担となるケースもあるため、事前に確認しましょう。
通院の頻度も治験のスケジュールによって異なります。遠方の施設で実施されている治験に参加する場合、交通費や宿泊費がかかる可能性もあるため、生活面の負担も含めて検討することが必要です。
途中でやめたくなったら辞退できる
治験への参加はあくまで自由意思に基づくもので、途中でやめたいと感じた場合はいつでも辞退できます。辞退したことで通常の治療に不利益が生じることはありません。
同意書にサインする前に、疑問点はすべて治験担当医やCRC(治験コーディネーター)に確認してください。納得した上で参加を決めることが何より大切です。
テロメライシンによる食道がんへのウイルス療法が承認申請に至った
食道がんを対象としたウイルス療法薬「テロメライシン」が2025年12月に製造販売承認申請され、承認されれば国内2番目のウイルス療法薬となります。岡山大学を中心に約20年にわたる研究の成果が、実用化に向けて大きく動き出しました。
テロメライシンはアデノウイルスを活用した腫瘍溶解ウイルス
テロメライシン(OBP-301)は、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を改変して作られた腫瘍溶解ウイルス製剤です。がん細胞に多く存在するテロメラーゼという酵素を利用し、がん細胞内でのみウイルスが増殖するよう設計されています。
正常な細胞に感染してもウイルスは増えないため、安全性が保たれるとされています。1日で10万倍から100万倍に増殖し、がん細胞を内側から破壊するという特徴を持っています。
全国17施設で行われた第II相治験の結果
2020年から全国17施設で実施された第II相治験では、手術や化学放射線療法が難しい食道がんの患者さん37人を対象に、テロメライシンと放射線治療の併用が行われました。放射線治療の期間中に内視鏡でテロメライシンを3回腫瘍に直接投与する方法が採られています。
その結果、18か月後に約半数の患者さんでがんが消失したと報告されています。抗がん剤のような吐き気や免疫低下が起きにくく、内視鏡で投与するため切開が不要という点も注目されています。
承認後の販売体制と今後のがん種への拡大
テロメライシンの販売は、オンコリスバイオファーマと提携する富士フイルム富山化学が担う予定です。先駆け審査指定制度の対象品目に指定されているため、通常より迅速な審査が期待されています。
米国ではテロメライシンと免疫チェックポイント阻害薬を併用する試験も進行中で、食道がん以外のがん種への適応拡大も視野に入っています。
| 項目 | テロメライシンの概要 |
|---|---|
| 一般名 | スラタデノツレブ(Suratadenoturev) |
| 開発元 | 岡山大学/オンコリスバイオファーマ |
| ウイルスの種類 | 遺伝子改変アデノウイルス |
| 対象がん | 食道がん(申請時点) |
| 投与方法 | 内視鏡下で腫瘍内に直接投与 |
| 併用療法 | 放射線治療 |
悪性黒色腫にもウイルス療法が広がっている|T-hIL12の治験成果
脳腫瘍や食道がんだけでなく、悪性黒色腫(メラノーマ)を対象としたウイルス療法の治験でも成果が報告されています。G47Δをベースに免疫刺激機能を強化した新型ウイルスT-hIL12は、高い奏効率を示しました。
T-hIL12はG47Δにさらなる免疫刺激機能を加えた新型ウイルス
T-hIL12は、悪性脳腫瘍で承認されたG47Δに、IL-12という強力な免疫刺激物質を産生する遺伝子を組み込んだ第三世代がん治療用ヘルペスウイルスです。がん細胞を直接破壊するだけでなく、体内の免疫をより強く活性化させる狙いがあります。
東京大学医科学研究所と信州大学医学部附属病院が中心となり、進行した悪性黒色腫の未治療患者さんを対象に医師主導治験が実施されました。
奏効率77.8%という中間解析の成果
2021年7月から患者さんの登録が開始され、2025年1月に実施された中間解析で注目すべきデータが得られています。免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブとT-hIL12を併用した9名のうち、7名でがんが消失または縮小し、奏効率は77.8%に達しました。
- 標準治療(ニボルマブ単独)の奏効率34.8%を大きく上回った
- 主な副作用は一時的な発熱やリンパ球数減少で、重篤な有害事象は報告されていない
- 全生存期間・無増悪生存期間ともに中央値に未到達(良好な傾向)
複数のウイルス療法薬が承認されれば世界初となる
T-hIL12の治験有効性が確実となったため、製造販売承認申請の実現性が高いと報告されています。G47Δに続いて承認されれば、複数のがん治療用ヘルペスウイルス薬が承認される世界初の国になる見込みです。
日本はウイルス療法の開発技術で世界をリードしており、今後もG47Δに新たな機能を付加した次世代の治療薬が続々と開発される予定です。患者さんにとって選択肢が増えるという意味で、非常に心強い流れといえるでしょう。
前立腺がんなど他のがん種でも治験が進行中
杏林大学医学部付属病院では、転移のある前立腺がんに対してG47Δを前立腺内に直接投与するウイルス療法の臨床試験が進められています。東京大学での第I相試験で安全性が確認され、第II相の試験へと進んでいます。
G47Δはすべての固形がんに対して同じ作用で働くとされているため、脳腫瘍以外にも皮膚がん、膵臓がん、骨肉腫などさまざまながん種への適応拡大が研究されています。
ウイルス療法を受ける前に主治医へ伝えるべき3つのこと
ウイルス療法に関心を持ったら、まず現在の主治医に率直に相談しましょう。自分の病状が対象になるのか、治験の参加条件を満たしているのかを確認してもらうことが第一歩です。
現在の治療状況と過去の治療歴を整理しておく
ウイルス療法の適応や治験の参加条件は、過去にどのような治療を受けたかによって大きく左右されます。手術の有無、使用した抗がん剤の種類、放射線治療の部位や回数など、できるだけ詳しくまとめておくとスムーズです。
お薬手帳や過去の診療明細を持参すると、主治医も正確な判断がしやすくなります。記憶だけに頼らず、書面で整理しておくことをおすすめします。
「セカンドオピニオン」として専門施設に意見を求める方法
主治医にウイルス療法について相談した結果、自院では対応が難しいと言われることがあるかもしれません。そのような場合、セカンドオピニオンとして専門施設の医師に意見を求めることが可能です。
セカンドオピニオンは「主治医を変える」ことではなく、別の専門家の見解を聞いて治療方針の判断材料にする制度です。主治医に紹介状と検査データをまとめてもらい、ウイルス療法に詳しい施設を受診しましょう。
家族と一緒に情報を整理し、質問リストを作る
診察の場で聞きたいことを全て質問するのは、緊張もあって難しいものです。事前に質問リストを紙に書き出し、ご家族と共有しておくと安心でしょう。
たとえば「自分のがんの種類でウイルス療法は受けられるか」「治験の参加条件を満たしているか」「副作用のリスクはどの程度か」といった点を整理しておくと、限られた診察時間を有効に使えます。
| 相談時に伝えたいこと | 具体例 |
|---|---|
| ウイルス療法への関心 | 「ウイルス療法について調べて関心を持った」と率直に伝える |
| 病状の詳細 | 現在の病期、転移の有無、直近の検査結果 |
| 治療歴のまとめ | 手術・放射線・薬物療法の種類と時期をリスト化 |
治験情報を自分で調べるときに使えるデータベースと検索のコツ
主治医に相談する前に、自分でも治験の情報を調べておきたい方は多いでしょう。国が運営する公的なデータベースを活用すれば、現在進行中の治験や参加条件を無料で検索できます。
jRCT(臨床研究等提出・公開システム)で国内の治験を探す
- jRCTは厚生労働省が管理する国内の臨床研究データベース
- 「ウイルス療法」「腫瘍溶解ウイルス」「G47」「テロメライシン」等のキーワードで検索
- 対象疾患、実施施設、募集状況が一覧で確認できる
ClinicalTrials.govで海外を含む治験を幅広く検索する
米国国立衛生研究所(NIH)が運営するClinicalTrials.govは、世界中の臨床試験を登録しているデータベースです。英語のサイトですが「oncolytic virus」「cancer」などの単語で検索すれば、日本国内で実施されている治験もヒットします。
日本語での情報が限られている治験でも、ClinicalTrials.govには詳細な適格基準や実施施設が掲載されていることがあるため、参考にしてみてください。
がん情報サービスや患者支援団体のサイトも活用する
国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」には、がんの種類ごとの解説や治療法の情報がまとめられています。治験の検索機能もあり、初めての方にも使いやすい構成になっています。
また、患者支援団体のウェブサイトでも治験に関する情報提供や相談窓口の紹介を行っている場合があります。一人で抱え込まず、信頼できる情報源に頼ることが大切です。
ネット上の情報を見分ける際に気をつけたいポイント
インターネット上にはウイルス療法に関する情報が数多く存在しますが、中には科学的根拠に乏しいものや、特定のクリニックへの誘導を目的としたものも含まれます。
情報の信頼性を判断する目安として、大学病院や国の研究機関が発信元であるかどうか、査読つきの学術論文に基づいているかどうかを確認しましょう。判断に迷ったら、がん相談支援センターに問い合わせるのが安心です。
よくある質問
がんウイルス療法はどのような種類のがんに対応しているのか?
現在、国内で承認されているウイルス療法薬のデリタクト注(G47Δ)は、悪性神経膠腫(悪性脳腫瘍)を対象としています。ただしG47Δはすべての固形がんに対して同じ作用で働くとされており、前立腺がんや悪性黒色腫でも治験が進められています。
食道がんに対してはテロメライシンが2025年12月に製造販売承認申請されました。将来的には膵臓がんや骨肉腫など、さまざまな固形がんへの適応拡大が期待されています。
がんウイルス療法の副作用にはどのようなものがあるのか?
デリタクト注の治験では、投与後に発熱がもっとも多く報告された副作用でした。これはウイルスに対する免疫反応によるもので、一時的なものがほとんどです。そのほか、リンパ球数の一過性の減少や、脳腫瘍の場合は脳浮腫が認められるケースもあります。
テロメライシンの治験では、抗がん剤にみられるような吐き気や強い免疫低下は報告されておらず、身体への負担は比較的軽いとされています。ただし個人差があるため、担当医から十分な説明を受けた上で判断してください。
がんウイルス療法の治験に参加するにはどこに問い合わせればよいのか?
まずは現在の主治医に「ウイルス療法の治験に関心がある」と伝えるのが確実な方法です。主治医が治験実施施設と連携し、紹介状を作成してくれる場合があります。
自分で調べたい場合は、jRCT(臨床研究等提出・公開システム)やClinicalTrials.govで検索できます。がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに電話で問い合わせることも可能で、患者さん本人だけでなくご家族も無料で利用できます。
がんウイルス療法は他の治療法と組み合わせて受けられるのか?
ウイルス療法は、放射線治療や免疫チェックポイント阻害薬との併用が研究されています。テロメライシンは放射線治療との併用で治験が行われ、放射線の効果を高める相乗作用が確認されています。
悪性黒色腫のT-hIL12は、免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブとの併用で高い奏効率を示しました。ただし併用の可否は患者さんの病状や治療歴によって異なるため、必ず担当医と相談の上で判断してください。
がんウイルス療法で使うウイルスが体内で広がって害を及ぼす心配はないのか?
がんウイルス療法で使用されるウイルスは、がん細胞の中でのみ増殖するよう遺伝子レベルで設計されています。正常な細胞に感染したとしてもウイルスは増殖できないため、正常組織が傷つくリスクは極めて低いとされています。
さらに、G47Δなどのヘルペスウイルスを使った治療では、万が一の場合に抗ウイルス薬で増殖を止められる安全装置が備わっています。こうした二重三重の安全対策が取られていますので、過度に不安を感じる必要はないでしょう。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医