
がん免疫療法には、免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法、がんワクチン療法など複数の治療法が存在します。それぞれ作用の仕組みが異なり、対象となるがんの種類や期待できる効果にも違いがあります。
この記事では、がん免疫療法を「免疫のブレーキを外す治療」と「免疫のアクセルを踏む治療」の2つに大きく分けたうえで、各治療法の特徴や注意点を丁寧に解説しました。
情報があふれる中で、どの免疫療法が自分に合うのか悩んでいる方の判断材料になれば幸いです。担当医との相談に役立ててください。
がん免疫療法とは?免疫の力でがんに立ち向かう治療法を整理した
がん免疫療法とは、私たちの体に備わっている免疫の力を活用してがん細胞を攻撃する治療法の総称です。手術・抗がん剤・放射線治療に次ぐ「第4の治療法」として、現在多くの医療機関で取り入れられています。
免疫細胞はこうしてがん細胞を見つけて攻撃する
人間の体内では、健康な状態でも毎日数千個のがん細胞が生まれていると考えられています。それでも多くの人ががんを発症しないのは、免疫細胞ががん細胞を監視し、排除しているからです。
免疫細胞の中でも中心的な働きをするのがT細胞(Tリンパ球)でしょう。T細胞はがん細胞の表面にある異常なたんぱく質を「敵の目印」として認識し、直接攻撃を仕掛けます。
ところが、がん細胞は巧みに免疫の攻撃から逃れる術を身につけています。T細胞にブレーキをかけたり、自分の存在を隠したりする能力を持つがん細胞が増殖すると、免疫だけでは排除しきれなくなるのです。
「ブレーキを外す治療」と「アクセルを踏む治療」に大きく分かれる
がん免疫療法は、大きく2つのタイプに分類できます。1つ目は、がん細胞によってかけられた免疫のブレーキを外す治療です。免疫チェックポイント阻害薬がこのタイプの代表であり、T細胞が本来持つ攻撃力を取り戻させます。
2つ目は、免疫細胞のアクセルを踏んで攻撃力そのものを強化する治療です。CAR-T細胞療法やがんワクチン療法、養子免疫細胞療法などがこちらに該当します。がん免疫療法を選ぶ際には、まずこの分類を押さえておくと全体像が見えやすくなるでしょう。
がん免疫療法の2つの分類
| 分類 | 仕組み | 代表的な治療法 |
|---|---|---|
| ブレーキを外す | がん細胞がT細胞にかけたブレーキを解除する | 免疫チェックポイント阻害薬 |
| アクセルを踏む | 免疫細胞の攻撃力を直接強化する | CAR-T細胞療法、がんワクチン療法、養子免疫細胞療法 |
標準治療と自由診療では安全性のエビデンスがまったく違う
がん免疫療法を選ぶうえで注意したいのが、「標準治療として認められた免疫療法」と「自由診療として行われる免疫療法」の違いです。標準治療は、大規模な臨床試験で効果と安全性が確認された治療法を指します。
一方、自由診療で行われる免疫療法の中には、まだ十分な科学的根拠が得られていないものも含まれています。治療費が全額自己負担になる点も見逃せません。気になる治療法があれば、必ず担当医に相談し、エビデンスの有無を確認することが大切です。
免疫チェックポイント阻害薬はがん治療に革命を起こした
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞がT細胞にかけている「攻撃するな」というブレーキ信号を遮断し、免疫本来の攻撃力を取り戻させる薬です。複数のがん種で高い治療効果を示し、がん治療の選択肢を大きく広げました。
PD-1/PD-L1抗体薬は免疫のブレーキを解除してがんを攻撃させる
T細胞の表面にはPD-1という受容体(アンテナのようなもの)があります。がん細胞はPD-L1という物質を出してこの受容体に結合し、T細胞に「攻撃をやめろ」と指令を送ります。
抗PD-1抗体薬はT細胞側のPD-1に結合してブレーキ信号の受信を防ぎ、抗PD-L1抗体薬はがん細胞側のPD-L1に結合して信号の送信を止めます。どちらもT細胞の攻撃力を回復させる点では同じですが、作用する場所が異なるのです。
CTLA-4抗体薬はT細胞の活性化そのものを後押しする
CTLA-4はT細胞の表面にある別のブレーキ分子です。免疫が過剰に働くのを防ぐ安全装置のような存在ですが、がん細胞に対してもブレーキがかかってしまうことがあります。
抗CTLA-4抗体薬はこのブレーキを外すことで、T細胞がより活発にがん細胞を攻撃できるようにします。PD-1/PD-L1抗体薬と併用するケースもあり、2種類のブレーキを同時に外すことで治療効果の向上が期待されています。
代表的な免疫チェックポイント阻害薬と対象がん種は多岐にわたる
日本で承認されている免疫チェックポイント阻害薬には、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、デュルバルマブ(イミフィンジ)、アテゾリズマブ(テセントリク)、イピリムマブ(ヤーボイ)などがあります。
対象となるがん種はメラノーマ(悪性黒色腫)、非小細胞肺がん、腎細胞がん、胃がん、食道がん、肝細胞がん、頭頸部がんなど幅広く、薬剤ごとに適応が異なります。
どの薬が使えるかはがんの種類や進行度によって変わるため、担当医と相談しながら判断してください。
主な免疫チェックポイント阻害薬の分類
| 薬剤の種類 | 作用する場所 | 代表的な薬剤名 |
|---|---|---|
| 抗PD-1抗体薬 | T細胞表面のPD-1 | ニボルマブ、ペムブロリズマブ |
| 抗PD-L1抗体薬 | がん細胞表面のPD-L1 | デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ |
| 抗CTLA-4抗体薬 | T細胞表面のCTLA-4 | イピリムマブ、トレメリムマブ |
CAR-T細胞療法は血液がんの治療成績を大きく変えた
CAR-T細胞療法は、患者自身のT細胞を体外に取り出し、がん細胞を効率よく攻撃できるように遺伝子を改変したうえで体に戻す、画期的な治療法です。一部の血液がんにおいて高い治療効果が報告されています。
患者自身のT細胞を遺伝子改変して体に戻す治療法である
CAR-T細胞療法の「CAR」とは、キメラ抗原受容体(Chimeric Antigen Receptor)の略称です。患者の血液から採取したT細胞に、がん細胞の特定の目印を認識する人工的な受容体(CAR)を組み込みます。
CAR-T細胞はがん細胞の表面にある目印を正確にとらえ、強力に攻撃する能力を獲得します。改変したT細胞を体外で大量に増やしてから体内に戻すことで、通常の免疫反応よりも強い抗がん効果を発揮するのが特徴です。
対象となる血液がんの種類は現時点では限られている
CAR-T細胞療法が効果を発揮しているのは、主に一部の白血病や悪性リンパ腫といった血液がんです。固形がん(肺がんや胃がんなど臓器にできるがん)への応用はまだ研究段階にあります。
CAR-T細胞療法の特徴まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療の仕組み | T細胞にCARを組み込み、がん細胞を狙い撃ちさせる |
| 対象となるがん | 一部の白血病、悪性リンパ腫などの血液がん |
| 治療環境 | 入院が必要。実施できる施設は限定されている |
| 注意すべき副作用 | サイトカイン放出症候群、神経毒性など |
サイトカイン放出症候群など重い副作用にも注意が必要だ
CAR-T細胞療法には、サイトカイン放出症候群(CRS)と呼ばれる特有の副作用があります。投与されたCAR-T細胞ががん細胞を攻撃する際に、大量のサイトカイン(免疫を調整する物質)が放出されます。
その結果、高熱や血圧低下、呼吸困難などの全身症状を引き起こすことがあるのです。
そのほか意識障害などの神経症状が現れるケースもあるため、治療は入院環境で行われます。副作用が重い場合にはステロイド剤や抗サイトカイン薬を使って対処します。治療を受ける施設の経験や体制を事前に確認しておきましょう。
がんワクチン療法は「予防」ではなく「治療」を目指す
がんワクチンと聞くと感染症の予防接種を連想するかもしれませんが、がんワクチン療法は「すでに体内にあるがん細胞を免疫に攻撃させる」ための治療法です。免疫細胞にがんの目印を教え込むことで、効率的な攻撃を促します。
樹状細胞ワクチン療法はがんの目印を免疫細胞に伝える
樹状細胞は、体内で「司令塔」のような役割を果たす免疫細胞です。がん細胞の目印(がん抗原)を取り込み、T細胞に「この目印を持つ細胞を攻撃せよ」と伝えます。
樹状細胞ワクチン療法では、患者の血液から樹状細胞を取り出し、体外でがん抗原を覚え込ませてから体内に戻します。教育を受けた樹状細胞がT細胞を活性化し、がん細胞への攻撃を促進するという仕組みです。
自家がんワクチンは手術で取り出したがん組織を原料に作る
自家がんワクチンは、患者本人のがん組織から作製するオーダーメイド型のワクチンです。手術で摘出したがん組織を加工してワクチン化し、体内に投与することで免疫細胞にがんの情報を伝えます。
患者自身のがん組織を使うため、そのがんが持つすべての目印に対して免疫を刺激できる可能性があるのが特徴といえるでしょう。ただし、手術でがん組織を取り出していることが前提となります。
ペプチドワクチンは特定のがん抗原をピンポイントで狙う
ペプチドワクチンは、がん細胞に特徴的なたんぱく質の断片(ペプチド)を人工的に合成して投与する治療法です。WT1ペプチドなどが研究対象として知られています。
ターゲットとなるがん抗原を絞り込んで免疫を刺激するため、特定のがん細胞への攻撃力を高めることを狙います。複数のペプチドを組み合わせることで、免疫応答の幅を広げる工夫も行われています。
がんワクチン療法で使われるワクチンの種類
- 樹状細胞ワクチン──樹状細胞にがん抗原を覚え込ませて投与する
- 自家がんワクチン──患者自身のがん組織から作製する
- ペプチドワクチン──がん特有のペプチドを人工合成して投与する
サイトカイン療法・BCG療法・抗体療法──従来型のがん免疫療法も見逃せない
免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法が注目を集める一方で、それ以前から臨床現場で使われてきた免疫療法も存在します。サイトカイン療法やBCG療法、モノクローナル抗体療法は、がん治療の土台を築いてきた治療法です。
サイトカイン療法はインターフェロンなどで免疫を底上げする
サイトカインとは、免疫細胞同士が連絡を取り合うための物質です。インターフェロンやインターロイキンといったサイトカインを体外で合成し、投与することで免疫全体の働きを強化します。
一部の腎細胞がんやメラノーマの治療で用いられてきた実績がありますが、発熱や倦怠感などの副作用が出やすいという面もあります。
BCG療法は膀胱がんの再発予防に長年使われてきた
BCG(ウシ型結核菌の弱毒化製剤)は、結核予防ワクチンとして有名ですが、膀胱がんの再発予防にも使われています。膀胱内にBCGを注入することで局所的な免疫反応を引き起こし、がん細胞の排除を促すのです。
従来型がん免疫療法の比較
| 治療法 | 主な対象 | 投与方法 |
|---|---|---|
| サイトカイン療法 | 腎細胞がん、メラノーマなど | 注射・点滴 |
| BCG療法 | 膀胱がん(再発予防) | 膀胱内注入 |
| モノクローナル抗体療法 | 乳がん、大腸がんなど | 点滴 |
モノクローナル抗体療法はがん細胞を直接ねらい撃ちする
モノクローナル抗体療法は、がん細胞の表面にある特定の分子(抗原)に結合する抗体を人工的に作り、投与する治療法です。抗体ががん細胞に結合すると、免疫細胞がその目印をたどってがん細胞を攻撃しやすくなります。
乳がんや胃がんに対するトラスツズマブ、大腸がんや頭頸部がんに対するセツキシマブなどが代表的な薬剤です。分子標的薬に分類されることもありますが、免疫の力を間接的に利用している点でがん免疫療法の一角を担っています。
養子免疫細胞療法は自分のリンパ球を体外で鍛えて戻す治療だ
養子免疫細胞療法とは、患者自身の血液から免疫細胞を取り出し、体外で活性化・増殖させてから体に戻す治療法です。自分自身の細胞を使うため体への負担が比較的少ないとされ、さまざまな手法が開発されています。
NK細胞療法やαβT細胞療法など複数の手法がある
養子免疫細胞療法にはいくつかのバリエーションがあります。ナチュラルキラー(NK)細胞を増殖させるNK細胞療法、T細胞の一種であるαβT細胞を増やすαβT細胞療法などが代表的です。
そのほかγδT細胞を活用するγδT細胞療法もあり、使う免疫細胞の種類によって名称や特徴が異なります。
いずれも体外で免疫細胞の数と活性を高めてから体に戻すという基本的な流れは共通しています。がん細胞への攻撃力を強化するアクセル型の免疫療法に位置づけられるでしょう。
6種複合免疫療法は6種類の免疫細胞をまとめて活性化する
養子免疫細胞療法の発展型として、樹状細胞・NK細胞・NKT細胞・キラーT細胞・γδT細胞・ヘルパーT細胞の6種類を同時に培養・活性化する「6種複合免疫療法」も登場しています。
複数の免疫細胞がそれぞれ異なる経路でがん細胞を攻撃するため、多方面からのアプローチが期待されます。ただし、この療法に関してはまだ標準治療としてのエビデンスが確立されているわけではない点に留意してください。
養子免疫細胞療法を検討するなら担当医への相談が欠かせない
養子免疫細胞療法の多くは自由診療として行われており、効果を保証する大規模な臨床データは限られています。インターネット上にはさまざまな情報が出回っていますが、科学的根拠に基づいた判断が何より大切です。
治療を検討する際は、現在受けている標準治療の担当医や、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに相談してみましょう。セカンドオピニオンを活用することも有効な選択肢です。
養子免疫細胞療法を検討する際に確認したいこと
- 科学的根拠(エビデンス)の有無と信頼度
- 治療にかかる総費用と追加費用の見積もり
- 現在受けている標準治療との併用が可能かどうか
- 担当医やがん相談支援センターの見解
がん免疫療法の副作用と治療選択で後悔しないための確認事項
がん免疫療法は「自分の免疫を使う治療だから副作用が少ない」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、免疫が活性化しすぎることで起きる特有の副作用があり、事前の備えが治療の成否を左右します。
免疫関連副作用(irAE)は全身のあらゆる臓器に出る可能性がある
免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする免疫療法では、活性化した免疫が正常な細胞や臓器まで攻撃してしまうことがあります。これを免疫関連副作用(irAE:immune-related Adverse Events)と呼びます。
免疫関連副作用が出やすい部位と症状
| 影響を受ける部位 | 主な症状 |
|---|---|
| 皮膚 | 発疹、かゆみ、白斑 |
| 肺 | 咳、息切れ(間質性肺炎) |
| 消化管 | 下痢、腹痛、腸炎 |
| 内分泌系 | 甲状腺機能低下、倦怠感 |
| 肝臓 | 肝機能障害 |
| 神経・筋 | しびれ、筋力低下 |
治療前に確認したい5つのポイント
がん免疫療法を受ける前には、いくつかの点を担当医としっかり話し合っておきましょう。まず、その治療法にどの程度の科学的根拠があるかを確認してください。
次に、期待できる効果と起こりうる副作用のバランスを冷静に見極めることが大切です。3つ目として、治療にかかる費用と通院スケジュールが現在の生活に無理なく組み込めるかどうかも検討してください。
4つ目に、現在受けている治療との併用が可能かどうかの確認も欠かせません。そして5つ目は、治療を中断する基準や、効果が見られなかった場合の次の選択肢についてもあらかじめ相談しておくことです。
担当医やがん相談支援センターを頼ることが治療成功への近道だ
がん免疫療法に関する情報は日々更新されており、インターネット上の情報だけでは正確な判断が難しい場合も少なくありません。全国のがん診療連携拠点病院に設置されているがん相談支援センターでは、治療に関する疑問や不安について無料で相談できます。
免疫療法を検討する際に迷いや不安があれば、一人で抱え込まず、まずは担当医に率直な気持ちを伝えてみてください。セカンドオピニオンも積極的に活用し、納得のいく治療選択につなげていきましょう。
よくある質問
がん免疫療法にはどのような種類があるのか?
がん免疫療法は、大きく「免疫のブレーキを外す治療」と「免疫のアクセルを踏む治療」に分けられます。前者の代表が免疫チェックポイント阻害薬であり、後者にはCAR-T細胞療法、がんワクチン療法、養子免疫細胞療法などが含まれます。
そのほかにもサイトカイン療法やBCG療法、モノクローナル抗体療法など、古くから使われてきた免疫療法も存在します。がんの種類や進行度によって適した治療法が異なるため、担当医と相談しながら選択することが大切です。
がん免疫療法の副作用にはどんな症状が多いのか?
がん免疫療法では、活性化した免疫が自分自身の正常な臓器を攻撃してしまう「免疫関連副作用(irAE)」が起こることがあります。皮膚の発疹やかゆみ、間質性肺炎による咳や息切れ、下痢や腸炎、甲状腺機能の低下などが代表的な症状です。
副作用の程度や出方は個人差が大きく、軽度で済む方もいれば重症化する方もいます。異変を感じたら早めに担当医へ報告し、適切な対処を受けることで重篤化を防げるケースが多いです。
がん免疫療法は手術や抗がん剤と併用できるのか?
がん免疫療法の多くは、手術・抗がん剤(化学療法)・放射線治療といった標準治療と併用することが可能です。実際に、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤を組み合わせた治療法は、複数のがん種で標準治療として採用されています。
ただし、すべての組み合わせが安全というわけではありません。併用により副作用が強まるケースもあるため、どの治療法を組み合わせるかは担当医が患者の状態を総合的に判断して決定します。自己判断での併用は避けてください。
がん免疫療法が効きやすいがんの種類はあるのか?
一般的に、メラノーマ(悪性黒色腫)や非小細胞肺がんは免疫チェックポイント阻害薬との相性が良いと報告されています。腎細胞がんやホジキンリンパ腫、頭頸部がんなどでも治療効果が確認されてきました。
ただし、同じがん種であっても患者ごとに免疫の反応は異なります。がん細胞の遺伝子変異の状態やPD-L1の発現量なども治療効果に影響するため、担当医と検査結果をもとにした個別の判断が欠かせません。
がん免疫療法と自由診療の免疫療法は何が違うのか?
標準治療として認められたがん免疫療法は、大規模な臨床試験で有効性と安全性が科学的に確認されたものです。免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法の一部がこれに該当します。
一方、自由診療の免疫療法は、治療効果を十分に証明するデータがまだ集まっていないものが多く、費用も全額自己負担となります。
「免疫療法」という同じ言葉が使われていても、エビデンスの質には大きな差があるため、治療を検討する際は必ず担当医に科学的根拠の有無を確認してください。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医