
がんの治療法は日々進歩していますが、その中でもmiRNA(マイクロRNA)を活用した核酸医薬は、次世代の治療法として大きな期待を集めています。miRNAは体内で遺伝子の発現を調整する小さなRNA分子であり、がん細胞の増殖や転移を抑える働きをもつことが明らかになってきました。
ただし、miRNAを薬として体内に届ける方法や安全性の面では、まだ多くの課題が残されているのも事実です。この記事では、miRNAを用いたがん治療の基本から臨床試験の動向、そしてドラッグデリバリー技術の進展までを、できるだけわかりやすくお伝えします。
不安を抱えながら情報を探している方にとって、少しでも安心材料となるような記事を目指しました。
miRNAとはどんな分子なのか|がん治療に注目される仕組みを解説
miRNAは、体内の遺伝子発現を調節する約20〜25塩基の短いRNA分子です。がん細胞ではmiRNAの発現パターンが乱れており、この異常ががんの発生や進行に深く関わっていることが多くの研究で報告されています。
miRNAは遺伝子の「ブレーキ役」として働いている
miRNAは、標的となるメッセンジャーRNA(mRNA)に結合し、そのmRNAからタンパク質がつくられるのを抑える働きを担っています。いわば、遺伝子発現にかかる「ブレーキ」のような存在です。
1つのmiRNAが複数のmRNAを同時に制御できるため、たった1種類のmiRNAの異常でも、細胞のさまざまな機能に影響が及びます。こうした特徴が、がん研究においてmiRNAが注目される大きな理由といえるでしょう。
がん抑制型miRNAとがん促進型miRNAがある
miRNAは、がん細胞での働きに応じて大きく2つに分類されます。がん抑制型miRNA(腫瘍抑制miRNA)は正常な細胞増殖を維持する役割を果たしており、その発現が低下するとがんが進行しやすくなります。
一方、がん促進型miRNA(オンコmiR)は過剰に発現することで腫瘍の成長を後押ししてしまいます。たとえばmiR-21はさまざまながん種で高発現が確認されており、代表的なオンコmiRとして広く研究されています。
代表的ながん関連miRNAの分類
| 分類 | 代表的なmiRNA | がんにおける働き |
|---|---|---|
| がん抑制型 | miR-34a、let-7 | がん細胞のアポトーシス(細胞死)を促す |
| がん促進型 | miR-21、miR-155 | がん細胞の増殖・転移を助ける |
| 転移関連型 | miR-10b、miR-200 | がん細胞の浸潤や転移に関与する |
がん細胞のmiRNA発現パターンはがん種ごとに異なる
miRNAの発現異常のパターンは、がんの種類によって異なります。肺がんと乳がんでは異常を示すmiRNAの組み合わせが違うため、miRNAプロファイルを調べることでがんの種類を推定する手がかりにもなり得ます。
このような特徴から、miRNAはがんの治療ターゲットとしてだけでなく、診断のバイオマーカーとしても有望視されています。血液中のmiRNAを測定する「リキッドバイオプシー」と呼ばれる検査法も研究が進んでいます。
核酸医薬としてのmiRNA治療|従来の抗がん剤との違いは何か
miRNAを用いた治療は「核酸医薬」と呼ばれる新しいカテゴリーに属しており、従来の化学療法や分子標的薬とは根本的なアプローチが異なります。遺伝子の発現を直接制御するという点が、他の治療法にない特徴です。
核酸医薬は遺伝子レベルで治療効果を発揮する
従来の抗がん剤が主にタンパク質や細胞分裂に作用するのに対し、核酸医薬はmRNAやmiRNAといった核酸そのものに働きかけて遺伝子発現を調整します。siRNA(小分子干渉RNA)やアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)も核酸医薬の一種であり、miRNAもそのカテゴリーに含まれます。
核酸医薬の大きな利点は、特定の遺伝子を「狙い撃ち」できる点にあります。ただし、体内での安定性が低いという弱点もあり、化学修飾やデリバリー技術の改良が進められています。
miRNAミミックとアンチmiRの2つの戦略がある
miRNAを活用した治療には、主に2つのアプローチが存在します。1つ目はmiRNAミミック(模倣体)で、がん抑制型miRNAの機能を人工的に補充する方法です。たとえば、miR-34aのミミックは肝臓がんを対象に臨床試験が実施された実績があります。
2つ目はアンチmiR(阻害剤)で、過剰発現しているオンコmiRの活性を抑えるものです。miR-155を標的としたアンチmiR「コボマーセン」は、皮膚T細胞リンパ腫の治療候補として臨床試験が行われました。
1つのmiRNAで複数の遺伝子を同時に制御できる
miRNAの特筆すべき点は、1つのmiRNA分子が数十から数百もの遺伝子発現を同時に調節できることです。この「マルチターゲット効果」は、複数の異常経路が絡み合うがんに対して特に有利と考えられています。
しかし、多くの遺伝子に影響を及ぼすということは、意図しない副作用(オフターゲット効果)が出やすいことも意味します。治療効果と安全性のバランスをどう取るかが、今後の研究における大きなテーマです。
| 治療戦略 | 目的 | 代表例 |
|---|---|---|
| miRNAミミック | 減少したがん抑制型miRNAを補う | MRX34(miR-34aミミック) |
| アンチmiR | 過剰発現したオンコmiRを抑える | コボマーセン(miR-155阻害剤) |
| 併用療法 | 抗がん剤と組み合わせて効果を高める | miR-21阻害+ドキソルビシン |
miRNA治療の臨床試験で見えてきた成果と壁
miRNAを用いたがん治療の臨床試験は複数実施されてきましたが、有望な結果とともに予想外の課題も浮き彫りになりました。臨床応用に向けた道のりは、決して平坦ではありません。
MRX34は世界初のmiRNAミミック医薬として臨床試験に挑んだ
MRX34は、がん抑制型miRNAであるmiR-34aのミミックをリポソーム製剤に封入した治療薬です。肝臓がんを含む進行性固形がんの患者を対象にフェーズ1試験が行われ、世界で初めてmiRNAミミックがヒトに投与されたケースとして注目を集めました。
しかし、一部の患者で重篤な免疫関連の有害事象が発生し、臨床試験は中断を余儀なくされました。この経験は、miRNA治療の免疫応答管理が課題であることを示す結果となっています。
miR-155阻害剤コボマーセンも臨床段階に到達している
コボマーセン(MRG-106)は、miR-155を標的としたロックド核酸(LNA)修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドです。皮膚T細胞リンパ腫に対するフェーズ1試験では、一定の安全性プロファイルが確認されています。
| 薬剤名 | 標的miRNA | 対象がん |
|---|---|---|
| MRX34 | miR-34a(ミミック) | 肝臓がんなどの固形がん |
| コボマーセン | miR-155(阻害) | 皮膚T細胞リンパ腫 |
| INT-1B3 | miR-193a-3p(ミミック) | 固形腫瘍(前臨床段階) |
臨床試験の中断が教えてくれたmiRNA治療の課題
miRNA治療の臨床試験で直面した問題は、主にオフターゲット効果と免疫系の過剰反応でした。miRNAは多くの遺伝子を同時に制御するため、標的としない遺伝子にまで影響を及ぼし、予期しない生体反応を引き起こすリスクがあります。
さらに、体内に投与された核酸分子は自然免疫系を活性化しやすく、炎症反応を誘発する場合があります。こうした課題を克服するために、化学修飾技術やデリバリーシステムの改良が積極的に進められています。
臨床試験の教訓は次世代のmiRNA医薬開発に活かされている
臨床試験の中断は残念な結果でしたが、そこから得られたデータは非常に貴重なものでした。投与量の調整や免疫反応への対処法、適切な患者選択基準の設定など、次の治療薬開発に向けた重要な知見が蓄積されています。
miRNAを体内に届ける技術|ドラッグデリバリーシステムの進化
miRNA治療が抱える最大の技術的課題は、いかにして治療用miRNAをがん細胞にまで安全かつ効率的に届けるかという点です。ナノテクノロジーを中心としたデリバリー技術が急速に発展しています。
裸のmiRNAは体内ですぐに分解されてしまう
miRNAは非常に小さな核酸分子であり、そのまま体内に注入しても血中の分解酵素(ヌクレアーゼ)によって速やかに壊されてしまいます。加えて、miRNAは負の電荷をもつため、同じく負に帯電する細胞膜を通過することが困難です。
そのため、miRNAを保護しながら標的の細胞へ送り届ける「運び屋」が必要になります。この運び屋の開発が、miRNA治療の成否を大きく左右します。
脂質ナノ粒子(LNP)はmiRNAの代表的な運搬手段である
脂質ナノ粒子(LNP)は、mRNAワクチンの成功によって広く知られるようになった薬物送達技術です。miRNA治療でもLNPは有力な候補であり、miRNAを脂質の膜で包み込むことで分解から守りつつ、細胞内への取り込みを促進できます。
MRX34で使用されたリポソーム製剤もLNPの一種であり、体内でのmiRNAの安定性を高める効果が確認されています。ただし、肝臓への集積が起こりやすい傾向があるため、がん組織への選択的な送達にはさらなる工夫が求められます。
高分子ナノ粒子やエクソソームを用いた送達法も研究されている
LNP以外にも、PLGA(ポリ乳酸-グリコール酸共重合体)などの生分解性高分子を用いたナノ粒子や、金ナノ粒子、シリカナノ粒子など、多様なデリバリー手段が研究されています。
特に注目されているのが、エクソソームを利用した方法です。エクソソームは細胞間コミュニケーションに使われる天然のナノ小胞であり、生体適合性に優れています。卵巣がんの研究では、大網由来のエクソソームにmiR-199a-3pを搭載して腫瘍増殖を抑えた報告もあります。
| 運搬手段 | 特徴 | 課題 |
|---|---|---|
| 脂質ナノ粒子(LNP) | 高い細胞取り込み効率 | 肝臓への集積が起こりやすい |
| 高分子ナノ粒子 | 薬物放出速度を調整可能 | 標的特異性の向上が必要 |
| エクソソーム | 天然の小胞で免疫反応が少ない | 大量生産の技術確立が必要 |
miRNAとがん免疫療法の組み合わせが期待される理由
miRNA治療と免疫チェックポイント阻害剤やCAR-T細胞療法との併用は、がん治療の新たなフロンティアとして研究者の関心を集めています。miRNAががん微小環境の免疫抑制を解除できれば、既存の免疫療法の効果をさらに引き上げられるかもしれません。
がん微小環境ではmiRNAが免疫細胞の働きを左右する
がん組織の周囲に形成される「がん微小環境」(TME)では、腫瘍関連マクロファージ(TAM)や制御性T細胞(Treg)といった免疫抑制性の細胞が多く存在します。これらの細胞の動態には特定のmiRNAが深く関与しています。
たとえばmiR-125bは、マクロファージの極性をM2型(免疫抑制型)からM1型(免疫活性型)へと切り替える作用が報告されており、TMEの免疫抑制を解除する鍵として研究されています。
miRNAは抗がん剤への耐性を克服する助けにもなる
がん治療では、薬剤耐性の出現が大きな問題です。miR-21の過剰発現は複数のがん種で化学療法への耐性と関連しており、miR-21を阻害することで薬剤感受性を回復させる試みが行われています。
- miR-21阻害によるPTEN経路の活性化と抗がん剤感受性の回復
- miR-let-7bを用いた化学療法耐性のリバーサル研究
- miR-34aミミックと従来型抗がん剤の併用による相乗効果
免疫チェックポイント阻害剤とmiRNAの併用が前臨床で成果を見せている
ナノ粒子を介してmiR-21-3pを腫瘍に送達すると、フェロトーシス(鉄依存性の細胞死)が促進され、抗PD-1免疫療法への反応性が高まるとする動物実験の報告があります。miRNAによって腫瘍のPD-L1発現を調節することで、免疫チェックポイント阻害剤の効果を増強する戦略が検討されています。
こうした併用療法のアプローチは、がん免疫療法の効果が限定的な患者群に対する打開策として注目されており、今後の臨床試験での検証が待たれます。
miRNA治療の安全性とオフターゲット効果にどう向き合うべきか
miRNAベースの治療法を臨床で広く活用するためには、安全性の担保が何よりも重要です。オフターゲット効果(意図しない遺伝子への作用)や免疫反応の制御が、miRNA医薬の開発における中心的な課題となっています。
miRNAは1つで何百もの遺伝子に影響するため、予測が難しい
先述のとおり、1つのmiRNAは数百の遺伝子を同時に制御する能力をもっています。この性質はがん治療において利点にもなりますが、同時に意図しない遺伝子への影響が生じるリスクも高めます。
特に高用量で投与した場合にオフターゲット効果が顕著になることが知られており、投与量の精密な設定が必要です。複数のmiRNAを低用量で組み合わせる「協調的miRNA療法」というアプローチも提案されています。
化学修飾によってmiRNAの安定性と安全性を向上させる
miRNAの分解を防ぎ、かつオフターゲット効果を減らすために、さまざまな化学修飾技術が開発されています。2′-O-メチル修飾やホスホロチオエート結合の導入、ロックド核酸(LNA)の利用などが代表的な方法です。
これらの修飾は、ヌクレアーゼによる分解への耐性を高めるとともに、標的mRNAへの結合特異性を向上させることが期待されています。化学修飾技術の進歩は、miRNA治療の実用化を後押しする重要な要素です。
バイオマーカーに基づく患者選別で安全性の向上を図る
すべてのがん患者にmiRNA治療が有効とは限りません。特定のmiRNA発現プロファイルをもつ患者を事前に選別することで、治療効果を高めつつ副作用のリスクを抑える「プレシジョンメディシン」の考え方が重視されています。
がんのタイプや進行度によって適したmiRNA治療薬が異なる可能性があるため、個々の患者のmiRNAプロファイルを把握した上で治療を選択する時代が来るかもしれません。
| 課題 | 対策 |
|---|---|
| オフターゲット効果 | 低用量投与、複数miRNAの協調的使用 |
| 体内での分解 | 化学修飾(2′-O-メチル、LNAなど) |
| 免疫反応の誘発 | PEGコーティング、標的指向性の付与 |
| 患者選択の困難さ | miRNAバイオマーカーによる事前スクリーニング |
miRNAをがん診断に活かす|血液検査でがんを見つける取り組み
miRNAは治療だけでなく、がんの早期診断にも活用が期待される分子です。血液中を循環するmiRNA(循環miRNA)を測定することで、がんを非侵襲的に発見するリキッドバイオプシーの研究が世界中で進められています。
血液中のmiRNAはがんの「シグナル」として読み取れる
がん細胞から分泌されたmiRNAは、エクソソームやタンパク質と結合した状態で血液中に安定して存在しています。このため、採血だけでがんに関連するmiRNAのパターンを調べることができます。
- 血中miRNAは非侵襲的に繰り返し採取できる
- がん種ごとに特異的なmiRNAパターンが存在する
- 治療効果のモニタリングにも応用の可能性がある
食道がんにおけるmiR-1254は抗がん剤感受性の予測マーカーとして有望である
食道扁平上皮がんの患者を対象とした研究では、血漿中のmiR-1254レベルが術前化学療法への反応性と相関していることが明らかになりました。miR-1254が低下している患者では化学療法への反応が良好であり、治療効果の予測マーカーとしての活用が期待されています。
このような研究は、miRNAが治療薬の選定を支援する「コンパニオン診断」としても応用できることを示唆しています。
miRNA診断が普及するにはまだ課題がある
血液中のmiRNA測定技術は進歩していますが、検査の標準化や感度・特異度の向上、測定手法の統一など、解決すべき問題も少なくありません。異なる施設間で測定結果を比較できるような品質管理体制の構築が必要です。
それでも、従来の組織生検に比べて患者の負担が圧倒的に少ないリキッドバイオプシーは、がん医療の在り方を変える潜在力を秘めています。
よくある質問
miRNAを用いたがん治療は現在どの段階まで進んでいますか?
miRNAを用いたがん治療は、いくつかの候補薬がフェーズ1の臨床試験に到達した段階です。代表的な例として、miR-34aミミック製剤であるMRX34が進行性固形がんの患者を対象に試験されました。
ただし、免疫関連の有害事象などにより試験が中断されたケースもあり、現段階では安全性や有効性のさらなる検証が続けられています。前臨床の段階では多くの有望な候補が報告されており、デリバリー技術の進歩とともに臨床応用への期待が高まっています。
miRNA治療で使われるミミックとアンチmiRはどう違いますか?
miRNAミミックは、がん細胞で発現が低下しているがん抑制型miRNAの代わりに人工的に補充する治療法です。失われた「ブレーキ」を復元するイメージに近いでしょう。
一方、アンチmiRは、がん細胞で過剰に発現しているオンコmiRの働きを抑え込むための阻害分子です。いわば暴走するアクセルを止める役割を果たします。どちらも核酸医薬に分類される治療法であり、対象とするmiRNAの種類やがんの特性に応じて使い分けられます。
miRNA治療のオフターゲット効果とはどのようなものですか?
オフターゲット効果とは、治療に使うmiRNAが本来の標的以外の遺伝子にも作用してしまい、意図しない生体反応を引き起こすことを指します。1つのmiRNAが数百もの遺伝子を制御できるという性質が、この問題の根本にあります。
オフターゲット効果を軽減するためには、投与量の精密な調整や化学修飾による標的特異性の向上、さらには複数のmiRNAを低用量で組み合わせるアプローチなどが研究されています。
miRNAを用いたがんの血液検査(リキッドバイオプシー)は実用化されていますか?
miRNAを利用したリキッドバイオプシーは、研究段階では多くの有望な報告がありますが、一般的な臨床検査として広く普及しているわけではありません。血液中のmiRNAプロファイルからがんを検出する試みは世界各国で進められています。
実用化に向けては、検査精度の向上や測定方法の標準化、コストの削減といった課題が残されています。従来の組織生検に比べて患者への負担が大幅に少ないため、今後の技術発展による実用化が期待されています。
miRNA治療薬を体内のがん細胞へ届ける方法にはどのようなものがありますか?
miRNA治療薬をがん細胞に届けるためには、脂質ナノ粒子(LNP)、高分子ナノ粒子、エクソソーム(細胞外小胞)など、さまざまなドラッグデリバリーシステムが研究されています。mRNAワクチンで実績のあるLNPは特に有力な手段として注目されています。
それぞれの運搬方法には利点と課題があり、がんの種類や投与経路に応じた使い分けが検討されています。がん組織に対する選択性を高めるため、ナノ粒子の表面にがん細胞を認識するリガンド(結合分子)を付加する技術も開発が進んでいます。
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この記事を書いた人 Wrote this article
前田 祐助 医学博士 / 医師
慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医