BRCA遺伝子とは?がんの発症リスクに関わる「がん抑制遺伝子」の役割

BRCA遺伝子とは?がんの発症リスクに関わる「がん抑制遺伝子」の役割

BRCA遺伝子は、私たちの体が持つ「がん抑制遺伝子」の一つであり、DNA修復に深く関わっています。この遺伝子に変異があると、乳がんや卵巣がんの発症リスクが大幅に高まることが知られています。

家族にがんの方が多いと不安を感じる方もいるでしょう。BRCA遺伝子の変異は親から子へ受け継がれるため、遺伝子検査で自分のリスクを知ることが予防や早期発見の第一歩になります。

この記事では、BRCA遺伝子の基礎知識から検査方法、変異が見つかった場合の対策まで、わかりやすく解説します。正しい知識を身につけ、ご自身やご家族の健康を守る判断材料にしてください。

BRCA遺伝子はDNAの守護者|乳がん・卵巣がんと深く結びつくがん抑制遺伝子の正体

BRCA遺伝子とは、細胞のDNAに生じた傷を修復し、がんの発生を防ぐ「がん抑制遺伝子」です。BRCA1とBRCA2の2種類があり、どちらも正常に機能していれば、私たちの体をがんから守ってくれます。

BRCA1とBRCA2、2つの遺伝子が担う防御機能

BRCA1は1994年に、BRCA2は1995年に発見されました。どちらも染色体上に存在し、細胞分裂の際にDNAの二本鎖が切断されたとき、正確に修復する「相同組換え修復」という仕組みを支えています。

BRCA1は17番染色体に位置し、DNA修復だけでなく細胞周期の制御や転写調節にも関与しています。一方、BRCA2は13番染色体にあり、相同組換え修復の中心的な因子であるRAD51タンパク質の働きを助けています。

正常なBRCA遺伝子がDNA修復で果たす働き

私たちの細胞は毎日何万回ものDNA損傷を受けています。紫外線や活性酸素、細胞分裂のエラーなどが原因です。BRCA遺伝子が作るタンパク質は、こうした損傷を見つけて正確に修復する「修理工」のような存在といえます。

とくにDNAの二本鎖切断は深刻なダメージであり、修復を誤ると遺伝情報が失われてしまいます。BRCA1/2タンパク質は相同組換え修復を通じて、もう一方の正常なDNA鎖を鋳型にして正確に修復を行います。

BRCA1とBRCA2の比較

項目BRCA1BRCA2
染色体の位置17番染色体13番染色体
発見年1994年1995年
主な機能DNA修復・細胞周期制御相同組換え修復の仲介
関連がん乳がん・卵巣がん乳がん・卵巣がん・前立腺がん

BRCA遺伝子に変異が起きるとがんリスクはどう変わるのか?

BRCA遺伝子に生まれつき変異がある場合、DNA修復機能が低下します。修復されないまま蓄積したDNA損傷が細胞のがん化を引き起こすリスクを高めてしまうのです。

変異は親から子へ50%の確率で受け継がれます。変異を1つ受け継いだだけではすぐにがんになるわけではありませんが、残りの正常なコピーも何らかの原因で機能を失うと、がん抑制の仕組みが破綻し、がんが発生しやすくなります。

BRCA遺伝子変異と乳がんリスク|数字で見る発症確率の高さ

BRCA1またはBRCA2に変異を持つ女性は、一般集団と比べて乳がんの発症リスクが著しく高いことが大規模な疫学研究で明らかになっています。具体的な数値を知ることは、将来のリスクに備える大きな手がかりです。

BRCA1変異保有者の乳がん発症リスク

国際的な前向きコホート研究によると、BRCA1変異を持つ女性が80歳までに乳がんを発症する累積リスクは約72%と報告されています。とくに30代から40代にかけて発症率が急激に上昇する点が特徴です。

また、BRCA1変異に関連する乳がんはトリプルネガティブ乳がん(ホルモン受容体陰性・HER2陰性)になりやすい傾向があり、発症年齢が若く、進行が早いケースが少なくありません。

BRCA2変異保有者の乳がん発症リスク

BRCA2変異を持つ女性の80歳までの乳がん累積リスクは約69%です。BRCA1と比較すると発症のピークがやや遅く、40代から50代にかけてリスクが高まる傾向が見られます。

BRCA2変異に関連する乳がんは、ホルモン受容体陽性のタイプが多く、散発性乳がん(遺伝によらない乳がん)と似た組織型を示すことも珍しくありません。

一般集団との比較でわかるリスクの差

一般の女性が生涯で乳がんを発症する確率は約13%です。BRCA変異保有者のリスクと比べると、5倍から6倍もの開きがあることになります。この差は、予防や早期発見の対策をとる十分な根拠となるでしょう。

ただし、変異があるからといって全員ががんを発症するわけではありません。生活環境やほかの遺伝的要因も関与するため、個人ごとのリスク評価が求められます。

BRCA変異保有者と一般集団の乳がんリスク比較

対象80歳までの累積リスク発症ピーク年齢
BRCA1変異保有者約72%30〜40代
BRCA2変異保有者約69%40〜50代
一般女性約13%60代以降

BRCA遺伝子変異は卵巣がんや前立腺がんにも影響する

BRCA遺伝子変異のリスクは乳がんにとどまりません。卵巣がん、前立腺がん、膵臓がんなど複数のがんの発症リスクを押し上げることが研究で確認されています。

卵巣がんとBRCA変異の密接な関係

BRCA1変異保有者が80歳までに卵巣がんを発症する累積リスクは約44%、BRCA2変異保有者では約17%です。一般女性の卵巣がん生涯リスクが約1.1%であることを考えると、極めて高い数値だと分かります。

卵巣がんは初期症状に乏しく「沈黙のがん」とも呼ばれるため、BRCA変異が判明している方にとっては、定期的なサーベイランスやリスク低減策の検討が大きな意味を持ちます。

男性のがんリスクも見逃せない

BRCA遺伝子変異は女性だけの問題ではありません。BRCA2変異を持つ男性は前立腺がんのリスクが一般男性と比べて数倍に上昇することが報告されています。男性の乳がんリスクも高まることが知られています。

家族にBRCA変異が見つかった場合、性別を問わず遺伝子検査を検討する価値があるといえるでしょう。

BRCA変異に関連するがんと発症リスク

がんの種類BRCA1変異BRCA2変異
卵巣がん(女性)約39〜44%約11〜17%
前立腺がん(男性)やや上昇数倍に上昇
膵臓がんわずかに上昇約5〜10%
男性乳がんわずかに上昇約1.8〜7%

膵臓がんなどその他のがんリスクも上昇する

BRCA2変異保有者の膵臓がんリスクは一般集団の数倍に達するという報告があります。また、メラノーマ(悪性黒色腫)や胃がんなどとの関連も指摘されていますが、これらのリスク上昇の程度は乳がんや卵巣がんほど顕著ではありません。

BRCA遺伝子変異を持つ方は、乳がんや卵巣がん以外のがんについても主治医と相談し、適切な検診計画を立てることが望ましいでしょう。

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)を正しく知ることが予防の第一歩

BRCA1またはBRCA2の生殖細胞系列変異によって乳がんや卵巣がんの発症リスクが高まる状態を、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と呼びます。家族歴の確認と遺伝カウンセリングが、リスクを把握するための出発点です。

HBOCとはどんな状態を指すのか

HBOCは、BRCA1またはBRCA2遺伝子に病的な変異を持つことで、乳がんや卵巣がんをはじめ、前立腺がんや膵臓がんなどの発症リスクが高まる遺伝性の体質です。がんそのものが遺伝するのではなく、がんになりやすい体質が親から子へ受け継がれる点を正しく理解することが大切です。

日本では、乳がん患者の約5〜10%がBRCA1/2変異を保有しているとされています。家族の中に若年発症の乳がんや卵巣がんの方がいる場合、HBOCの可能性を視野に入れて検討してみてください。

家族歴から自分のリスクを把握する方法

HBOCを疑うきっかけとして、家族歴の確認がとても有効です。血縁者の中に乳がんや卵巣がんを発症した方がいるか、発症年齢が若かったか、同じ家系内に複数のがん患者がいるかといった情報が手がかりになります。

家族歴の聞き取りは、父方・母方の両方について3世代さかのぼって行うのが理想的です。男性を通じてもBRCA変異は受け継がれるため、父方の家系も見落とさないようにしましょう。

遺伝カウンセリングで不安を解消できる

遺伝カウンセリングとは、遺伝に関する専門的な知識を持つカウンセラーや医師が、遺伝子検査の意味やリスク、心理的な影響について丁寧に説明してくれるサービスです。

検査を受けるかどうか迷っている段階でも利用できます。自分の状況を整理し、納得したうえで判断するための有力な支えとなるでしょう。

HBOCを疑うチェック項目

  • 血縁者に乳がんまたは卵巣がんの患者が2人以上いる
  • 家族の中に45歳以下で乳がんを発症した方がいる
  • 家族の中に男性乳がんを発症した方がいる
  • 同一人物が乳がんと卵巣がんの両方を発症している
  • アシュケナージ系ユダヤ人の家系に属する

BRCA遺伝子検査を受けるべき人と検査の流れを解説

BRCA遺伝子検査は、血液検査でBRCA1/2遺伝子の変異の有無を調べる検査です。対象者の選定基準は各学会のガイドラインに基づいており、誰もが受けるべきものではありませんが、該当する方にとっては将来の備えに直結します。

遺伝子検査が勧められる対象者

日本では、NCCNガイドラインなどを参考に検査の適応が判断されています。若年発症の乳がん患者、トリプルネガティブ乳がんの方、卵巣がん患者、家族歴が濃厚な方などが主な対象です。

すでにがんと診断されている方だけでなく、家族にBRCA変異が判明している未発症の血縁者も検査の対象となります。主治医や遺伝カウンセラーと相談し、自分が対象に当てはまるかを確認してください。

検査の具体的な手順と期間

検査は採血だけで完了します。採取した血液からDNAを抽出し、BRCA1/2遺伝子の全領域を解析する流れです。結果が出るまでには通常2〜4週間ほどかかります。

検査の前には遺伝カウンセリングを受けることが推奨されています。結果がもたらす心理的影響や、家族への波及についてあらかじめ理解しておくことが、落ち着いた判断につながります。

BRCA遺伝子検査の流れ

段階内容所要期間
事前相談遺伝カウンセリング1〜2回の受診
検体採取採血のみ当日完了
解析DNA全領域のシーケンス2〜4週間
結果説明遺伝カウンセラーから報告1回の受診

検査結果の読み取り方と注意点

検査結果は「病的変異あり」「病的変異なし」「意義不明のバリアント(VUS)」の3種類に大別されます。病的変異が確認された場合は、がんの予防や早期発見に向けた具体的なサーベイランス計画を医療チームと策定します。

VUSと判定された場合は、現時点ではリスクの判定が困難です。将来的に研究が進んで分類が変わる可能性があるため、定期的な情報のアップデートが求められます。

BRCA遺伝子変異が見つかったあとの治療と予防戦略を徹底解説

BRCA遺伝子変異が判明した場合、がんの発症を未然に防ぐ「予防」と、万一がんを発症した場合の「治療」の両面から対策を立てることが求められます。近年はPARP阻害薬の登場により、BRCA変異に特化した治療の選択肢が広がっています。

PARP阻害薬が切り開いた新しい治療法

PARP阻害薬は、BRCA変異のあるがん細胞がDNA修復を行えないという弱点を突く薬剤です。「合成致死」と呼ばれる原理を利用し、正常細胞にはほとんど影響を与えずにがん細胞を死滅させます。

オラパリブを用いた大規模臨床試験(OlympiA試験)では、BRCA変異を持つ高リスク早期乳がん患者に対して術後補助療法としてオラパリブを1年間投与した結果、無浸潤疾患生存率が有意に改善したと報告されています。

サーベイランス(定期検診)で早期発見を目指す

BRCA変異保有者に対しては、一般的な検診よりも頻度を高めた「強化サーベイランス」が推奨されています。具体的には、25歳頃からのMRI検診やマンモグラフィの併用が含まれます。

卵巣がんについては、経腟超音波検査やCA-125マーカーの測定が行われることもありますが、早期発見の精度には限界がある点も理解しておく必要があります。

リスク低減手術という選択肢

予防的な乳房切除術(リスク低減乳房切除術)や予防的な卵管卵巣摘出術(リスク低減卵管卵巣摘出術)は、BRCA変異保有者ががんの発症リスクを大幅に下げるための選択肢です。

リスク低減手術は身体的・心理的に大きな決断を伴います。手術のメリットとデメリットを十分に理解したうえで、家族や医療チームと話し合って決めることが大切です。

BRCA変異保有者の主な予防・治療の選択肢

  • 強化サーベイランス(MRI・マンモグラフィの定期検診)
  • PARP阻害薬によるがん治療
  • リスク低減乳房切除術
  • リスク低減卵管卵巣摘出術
  • 化学予防(タモキシフェンなど)の検討

家族や次世代へBRCA遺伝子変異をどう伝えるか|遺伝情報の共有と心構え

BRCA遺伝子変異は血縁者にも影響を及ぼす情報です。変異が見つかった場合、家族への適切な情報共有が、一人ひとりの健康管理につながります。伝え方やタイミングに配慮することで、家族全体の安心を守れるでしょう。

血縁者への遺伝情報の共有はなぜ大切なのか

BRCA変異は常染色体優性遺伝の形式で受け継がれるため、第一度近親者(親、きょうだい、子ども)が同じ変異を持つ確率は50%です。変異の有無を知ることで、血縁者も自分に合った検診や予防策を選べるようになります。

「がんになりやすい家系」と知らされることへの心理的負担は無視できません。しかし、知らないままリスクの高い状態を放置するよりも、早期に対策を講じるほうが予後の改善に結びつきます。

BRCA遺伝子変異の遺伝確率

血縁関係同じ変異を持つ確率推奨される対応
子ども50%成人後に遺伝カウンセリング
きょうだい50%遺伝子検査の検討
おじ・おば25%家族歴の共有

子どもへの遺伝確率と向き合う心構え

子どもへの遺伝を心配する気持ちは自然なことです。BRCA変異が子どもに受け継がれる確率は50%ですが、変異を持っていても必ずがんを発症するわけではありません。

子どもが成人した段階で、遺伝カウンセリングの存在や検査の選択肢について情報提供を行い、本人の意思を尊重しながら判断を見守る姿勢が求められます。

家族全体で支え合うための具体的な行動

遺伝情報の共有は、家族の間に一時的な緊張を生むこともあります。情報を伝える際は、遺伝カウンセラーの同席を依頼する、手紙やパンフレットを活用するなど、相手の受け止め方に配慮した方法を選ぶと良いでしょう。

家族それぞれが自分のリスクを知り、適切な行動をとることで、がんの早期発見や予防が可能になります。一人で抱え込まず、医療者の力も借りながら家族全体の健康を守っていきましょう。

よくある質問

BRCA遺伝子変異を持っている場合、必ずがんを発症しますか?

BRCA遺伝子に変異があっても、すべての方ががんを発症するわけではありません。変異保有者の乳がん累積リスクは約69〜72%と報告されていますが、裏を返せば約3割の方は80歳になっても乳がんを発症しないことを意味します。

生活習慣やほかの遺伝的要因、環境要因も発症に影響するため、変異が見つかった場合は医療チームと一緒に個別のリスク評価を行い、自分に合った予防・検診計画を立てることが大切です。

BRCA遺伝子検査は誰でも受けられますか?

BRCA遺伝子検査は、一定の条件を満たす方に対して実施されるのが一般的です。若年発症の乳がんや卵巣がんの患者、トリプルネガティブ乳がんの方、家族に複数のがん患者がいる方などが主な対象となります。

条件を満たさない方でも自費で受けることは可能ですが、検査前に遺伝カウンセリングを受けて、結果の解釈や心理的な影響について十分に理解しておくことをお勧めします。

BRCA遺伝子変異は父親からも遺伝しますか?

BRCA遺伝子変異は常染色体上に存在するため、母親だけでなく父親からも同じ確率(50%)で受け継がれます。父親自身はがんを発症していなくても、変異を保有して子どもに伝える可能性があります。

家族歴を確認する際には、母方だけでなく父方の家系にもがんの既往がないか調べることが大切です。男性の乳がんや前立腺がんの家族歴も見逃さないよう注意してください。

BRCA遺伝子変異に対するPARP阻害薬はどのような薬ですか?

PARP阻害薬は、がん細胞のDNA修復経路を遮断することで、BRCA変異を持つがん細胞を選択的に死滅させる分子標的薬です。正常な細胞は別の修復経路を使えるため、大きな影響を受けにくいという特徴があります。

代表的な薬剤としてオラパリブがあり、BRCA変異陽性の乳がんや卵巣がんに対する治療で使用されています。臨床試験では、再発リスクの低減や生存期間の延長が確認されています。

BRCA遺伝子検査で「意義不明のバリアント(VUS)」と判定された場合はどうすればよいですか?

VUS(意義不明のバリアント)とは、遺伝子に変化が見つかったものの、それががんリスクに影響するかどうか現時点では判断できないという結果です。病的変異とは異なり、VUSだけを根拠にリスク低減手術などを行うことは推奨されていません。

VUSの多くは、研究の進展に伴って「良性」または「病的」に再分類される可能性があります。定期的に担当医や遺伝カウンセラーに確認し、分類が更新されていないかフォローアップを続けてください。

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この記事を書いた人 Wrote this article

前田 祐助

前田 祐助 医学博士 / 医師

慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。 【保有資格・所属】 医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医