癌の種類 3rd page

部位別の癌の種類と治療法を網羅!ステージ別の特徴や生存率を詳しく解説

ご自身やご家族のことで、がんについて調べている方も多いのではないでしょうか。ひとくちにがんといっても、できる部位によって症状の出方も、治療の進め方も大きく変わります。

がんは早く見つかるほど治療の選びかたも広がり、ステージごとに生存率の見通しも変わってきます。慌てず正しく知ることが、これからを考える支えになるはずです。

見逃しやすい肺がんの初期症状|検査・治療とステージ別の生存率

肺がんの初期症状・検査・治療法|ステージ別の生存率を解説

肺がんは日本人のがんによる死亡で多くを占めるがんのひとつです。初期は咳や息切れなど風邪と区別しにくい症状が中心で、気づいたときには進んでいることもあります。

喫煙との関わりが深いものの、たばこを吸わない人にも起こるがんといえます。

  • 長引く咳や血の混じった痰、息切れなど風邪と紛らわしいサインが出る
  • 胸部X線やCT、喀痰検査などで見つかることが多い
  • 非小細胞肺がんと小細胞肺がんでは治療の方針が変わる
  • 早期なら手術で治る可能性が高く、進行度で生存率が大きく変わる

同じ進行度でもタイプによって治り方が違うため、まずは検査で性質を見極めることが大切でしょう。手術・放射線・薬物療法をどう組み合わせるかも、そこで決まっていきます。

早期発見がカギを握る胃がん|初期症状チェックと検査・治療・生存率

胃がんの初期症状チェック|検査・治療・ステージ別生存率

胃がんはピロリ菌の感染との関わりが知られるがんで、早い段階ではほとんど症状が出ないところが厄介です。

胃の不快感や食欲の低下が続くなら、一度検査を受けておくと安心でしょう。

  • みぞおちの痛みや胸やけ、食欲不振が続くときは注意したい
  • ピロリ菌の感染が大きな危険因子になる
  • 胃カメラ(内視鏡検査)で早期発見につなげやすい
  • 早期胃がんなら内視鏡で切除でき、5年生存率も高い

胃がんは進行度によって治療の幅が大きく変わるがんです。ごく早期であればおなかを切らずに治せることもあり、だからこそ症状の乏しい段階で見つける意味が大きいといえます。

血便やおならが教える大腸がんのサイン|検査と早期発見のポイント

大腸がんの初期症状と検査|血便・おならなど早期発見のサイン

大腸がんは食生活の変化とともに増えてきたがんで、血便や便通の変化が早めの手がかりになります。

便潜血検査で見つかることも多く、検診の効果が高いがんといえるでしょう。

  • 血便や便が細くなる、便秘と下痢を繰り返すなどが早期発見のサイン
  • おならの回数やにおいの変化として現れることもある
  • 便潜血検査と大腸内視鏡が診断の柱になる
  • 早期なら内視鏡や手術で治りやすく、生存率も高い

大腸がんは進み方がゆるやかな時期が比較的長く、検診で早く拾い上げられれば治しやすいがんです。気になる変化があれば、検査をためらわずに受けてみてください。

痛みのないしこりに注意したい乳がん|初期症状・ステージ・検査方法

乳がんの初期症状は?しこり・ステージ・検査方法を解説

乳がんは女性が最もかかりやすいがんで、自分で気づける数少ないがんでもあります。

痛みのないしこりが代表的なサインで、月に1度のセルフチェックが早期発見の助けになるでしょう。

  • 痛みを伴わないしこり、乳房のひきつれ、分泌物に注意したい
  • マンモグラフィと超音波検査で調べる
  • ステージや性質に応じて手術・薬物・放射線を組み合わせる
  • 早期発見であれば治りやすく、生存率も高い傾向にある

乳がんはタイプによって効きやすい薬が違い、性質を調べたうえで治療を選ぶがんです。早く見つけるほど乳房を残せる可能性も広がるため、定期的な検診が心強い味方になります。

PSA値でわかる前立腺がん|検査方法と治療、余命の考え方

前立腺がんの検査方法と治療|PSA値・余命を解説

前立腺がんは中高年の男性に増えるがんで、進み方がゆっくりなタイプが多いところが特徴です。

血液のPSA検査で早めに見つけやすく、わかってからの選択肢も幅広いがんといえます。

  • 尿が出にくい、夜間に何度もトイレへ行くなどの症状が出る
  • 血液のPSA値が発見の手がかりになる
  • 進行がゆるやかなため経過観察を選ぶこともある
  • 治療は手術・放射線・ホルモン療法など幅が広い

前立腺がんは年齢や進み方によって、すぐ治療せず様子を見る道もあるがんです。余命の見通しも進行度で大きく変わるため、主治医と相談しながら方針を決めていく形になります。

背中の痛みや黄疸を見逃さない|膵臓がん・肝臓がん・胆嚢がんの検査と生存率

膵臓がんの初期症状と早期発見法|背中の痛み・検査・生存率

膵臓・肝臓・胆嚢は、おなかの奥で消化を支える臓器です。どれも症状が出にくく、背中やみぞおちの痛み、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が共通の手がかりになります。

膵臓がんは早期発見が難しく、肝臓がんは肝炎からの進展に注意が必要です。胆嚢がんは右の腹痛や黄疸で気づくことがあり、それぞれ見つかり方に特徴があります。

  • 膵臓がんは背中やみぞおちの痛み、体重の減少が手がかりになる
  • 糖尿病・喫煙・家族歴がある人は膵臓がんに注意したい
  • 検査は血液検査・超音波・CT・MRIを組み合わせて調べる
  • 肝臓がん(肝細胞がん)はB型・C型肝炎からの進展が多い
  • 胆嚢がんは右上腹部の痛みや黄疸が初期のサインになる

3つの臓器のがんは、いずれも早く見つけることが治療の鍵を握ります。膵臓がんは抗がん剤治療が進み、肝臓がんはラジオ波やカテーテルなど体への負担が軽い方法も選べるようになりました。

肝炎を持つ人は肝臓がんへ進む危険があるため、定期的な検診が大切です。胆嚢がんは黄疸が出てから気づくケースも多く、右上腹部の痛みを軽く見ないことが早期発見につながります。

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんの違いを症状と検査から見分ける

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんの違い|症状と検査を解

子宮や卵巣にできるがんは、名前が似ていてもできる場所や原因が異なります。

子宮頸がんはウイルス感染、子宮体がんはホルモン、卵巣がんは気づきにくさが、それぞれの特徴です。

  • 子宮頸がんはHPV感染が主な原因で、検診とワクチンで予防に近づける
  • 子宮体がんは不正出血が早めのサインになる
  • 卵巣がんは症状が出にくく「沈黙の臓器」という別名を持つ
  • 3つは検査の方法も治療の進め方も異なる

同じ婦人科のがんでも、予防のしやすさや見つかりやすさには差があります。子宮頸がんは検診で防ぎやすい一方、卵巣がんは進んでから気づくことも多く、定期的な受診が頼りになります。

飲み込みにくさで気づく食道がん|初期症状チェックと検査・治療法

食道がんの症状チェック|初期症状・検査・ステージ別治療法

食道がんは、飲み込むときのつかえ感や違和感から気づくことが多いがんです。

お酒やたばことの関わりが深く、熱いものを好む習慣も危険因子のひとつに挙げられています。

  • 飲み込みにくさ、胸のしみる感じ、声のかすれに注意したい
  • 飲酒・喫煙、熱い飲食物が危険因子になる
  • 内視鏡検査で早期発見につなげやすい
  • ステージにより内視鏡治療から手術・放射線・薬物まで選ぶ

食道がんはごく早期なら内視鏡だけで治せることもあり、進行すると治療が大がかりになるがんです。お酒で顔が赤くなる人は危険が高めとされるため、検診を意識しておくと安心でしょう。

ほくろと見分けたい皮膚がん|メラノーマの特徴・手術療法・生存率

皮膚がんの種類と生存率は?メラノーマの見分け方から手術療法まで詳しく解説

皮膚がんは目で見て気づける数少ないがんで、ほくろとの見分けが手がかりになります。

なかでもメラノーマは進み方が速いため、形や色の変化に早く気づくことが大切です。

  • 左右が非対称、色むらがある、境界のぼやけたほくろは注意
  • 急に大きくなる・出血するできものも見ておきたい
  • メラノーマ・基底細胞がん・有棘細胞がんなど種類がある
  • 多くは手術で切除し、早期なら生存率も高い

皮膚がんは種類によって性質も治りやすさも大きく違います。メラノーマは早期発見がとくに重要で、左右差や色の濃淡といった変化を、日ごろから気にかけておくと見つけやすくなります。

首のしこりが気になる甲状腺がん|症状と検査・治療・生存率

甲状腺がんの症状と検査|しこりの特徴・治療・生存率を解説

甲状腺がんは首の前側のしこりで気づくことが多く、進み方がゆっくりなタイプが大半です。

比較的治りやすいがんとされるものの、種類によって性質は大きく異なります。

  • 首の前側に動くしこり、声のかすれ、飲み込みにくさが手がかり
  • 超音波検査と細胞を調べる検査で診断する
  • 乳頭がんなど進行のゆるやかなタイプが多い
  • 治療の中心は手術で、生存率は比較的高い

甲状腺がんは進行がゆるやかなものが多く、しっかり治療すれば長く付き合っていけるがんです。一方で性質の強いタイプもあるため、しこりに気づいたら検査で見極めることが大切でしょう。

あざや疲労感が知らせる白血病の初期症状|見逃せないサインと検査

白血病の初期症状チェック|あざ・疲労感など見逃せないサイン

白血病は、血液をつくる骨髄ががん化する病気です。

貧血や出血しやすさ、原因のはっきりしない発熱として現れ、あざや疲労感が長く続くときは見逃せないサインといえます。

  • 理由のないあざ、鼻血が止まりにくい、強い疲労感に注意したい
  • 発熱や顔色の悪さが続くこともある
  • 血液検査と骨髄検査で診断する
  • 急性と慢性、型によって治療の方針が大きく変わる

白血病は型ごとに進み方も治療法も異なる病気で、急性タイプは早い対応が必要になります。日ごろ感じない強い疲れやあざが続くようなら、血液検査で確かめておくと安心でしょう。

患者数の少ない希少がん|種類と治療、専門病院の探し方

希少がんとは?種類・治療・専門病院の探し方を解説

希少がんは、患者数が少なく情報も限られるがんの総称です。

診断や治療にくわしい医師が限られるため、専門の病院をどう探すかが大きな鍵を握ります。

  • 人口10万人あたり年間6例未満のがんを指す
  • 肉腫やGISTなど数多くの種類がある
  • 経験豊富な専門病院・専門医を探すことが大切
  • 国のがん相談支援センターなどの窓口を活用できる

希少がんは1つひとつの患者数が少ないぶん、まとまった情報にたどり着きにくいのが悩ましいところです。だからこそ、相談窓口や専門病院をうまく使い、経験の多い医師につながることが心強い支えになります。

この記事を書いた人Wrote this article

前田 祐助

前田 祐助医学博士 / 医師

慶應義塾大学医学部大学院にて、がんの発生メカニズム(発癌機構)や、慢性炎症と腫瘍の関係性に関する基礎研究に従事し、医学博士号を取得。 特に、胃がんにおける炎症微小環境の解析や、細胞シグナル伝達(COX-2/PGE2経路など)による腫瘍形成の研究において実績を持つ。 現在は、大学病院や研究機関で培った「根拠(エビデンス)に基づく医療」の視点を活かし、疾患の早期発見や予防医療の啓発活動を行っている。

【保有資格・所属】
医学博士(慶應義塾大学)/ 医師免許 / 日本内科学会 / 日本医師会認定産業医